乳がんの妊婦は、予定日の3カ月前に出産した。治療を受けるために――。

「治療と赤ちゃんは同時には選べません」

乳がんの妊婦が、命を救う可能性のある化学療法を受けるために、12週早く女の子を出産した

イングランド南西部ノースサマーセット出身の33歳、ハイジ・ラフリンさんは、「もし早期出産の選択をしなければ、彼女が生き延びるチャンスを失ったかもしれない」と述べた。

彼女は赤ちゃんが生まれた直後から、ハーセプチンという薬で集中治療を始める。

ラフリンは、ブログでこう書いた。「これは本当に恐怖です。赤ちゃんがこんなに早く生まれることについて、心の底から不安に思います。私が治療を乗り越えらないかもしれない、それも不安です」

「間違ったことをしてしまうことが、一番怖いです」

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ラフリン(右)は、12月11日に出産。左は友人キャシー

ラフリンは3人目の子を身ごもった後、彼女にまれなタイプの乳がんであることを知った。2人の子の母は2015年9月、息子タイトちゃんに授乳しているときに胸に発疹があるのに気づいたのだ。

医師はラフリンに、“積極的な化学療法”を始めるために中絶するという選択肢も提案したが、彼女は赤ちゃんを出産することを諦めず、やや控えめな治療を始めることを決断した。

しかし後日、病院を受診したときに、治療が効いていないことを告げられた。

彼女はブログ投稿で「治療が効いていない」「先週、腫瘍治療のフォローアップで受診しましたが、治療がうまくいっていないという結論が出ました」と書いた。

「ここで普通なら、私たちは即座に、ハーセプチンという奇跡の薬を使った治療に切り替えたところでしょう。けれど、ハーセプチンと赤ちゃんは同時には選べません」

この母親は、「赤ちゃんは妊娠28週と1日で生まれます」と語った。これは予定日より12週も早い、12月11日だ。

彼女は、早期出産することはとても怖かったが、もし予定どおり大晦日まで妊娠を続けたとしたら、がんが治る可能性のある治療を受ける機会を失うかもしれないと述べた。

ラフリンと彼女の友人キャシー(上の写真)は、ブリストルのサンミッシェル病院の小児特別治療ユニットで治療を受けるための募金を募っている(寄付するにはこちらのページへ)。

ラフリンは、自分の妊娠と闘病の日々を記録している

この記事はハフポストUK版に掲載されたものを翻訳しました。

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