マリッジブルーとどう向き合う?結婚前の不安を前向きに解決するには

不安になることは、とても自然なこと。
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JenAphotographer via Getty Images
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結婚前に感じる漠然とした不安。一般的に「マリッジブルー」と呼ばれているこの感情、抱えている人にとっては「本当に結婚していいの?」と悩んでしまいますよね。お相手への不安や結婚後の生活の不安......それらに悩みすぎて結婚を思いとどまる前に、それらの解消方法について考えてみましょう。

金銭面での不安

結婚前は多額のお金が動く時期でもあります。「今後のお金の管理がうまくできるか不安」「お相手と金銭感覚が違うようなので心配」......このような金銭面での不安が出てくるのは自然なことですよね。

お互いの金銭感覚にズレが生じることで、トラブルにつながるかもしれないと思うと、なおさら不安に感じてしまうのは、無理もないことだと思います。

自分の時間が持てなくなる不安

結婚後は自分のペースで買い物をしたり自分の時間を作ることがしづらくなり、制限がかかることが増えてきます。

これまでの自分の暮らし方が継続できなくなるかもしれない不安も、そのひとつに数えられるのではないでしょうか。

新しい家族や親族、生活環境への不安

相手の両親が気難しそう。嫁姑問題が不安。親戚付き合いや近所付き合いがきちんとできるかどうか心配。これらもどうしてもついて回る不安要素です。

特に同居の話が出ている人であれば、相手の実家での生活についても深く悩んでしまうことが多いでしょう。

家事や育児についての不安

結婚前はずっと実家暮らしだったという人ほど、結婚後の毎日の家事や育児について不安を抱く人は少なくないようです。

新しい家族のために家事をがんばりたいけれど、仕事と両立できるのかどうか。いずれ育児にも追われることになると思うと、自分ばかり負担が増えてしまうのではないか。

こんな風に「まだ見えない未来」についても思い悩んでしまう人は、案外いるのではないでしょうか。

この人と結婚していいのか、という不安

ずっと一緒にいたいと思っていても、「本当にこの人と結婚して幸せになれるかどうか」と不安に感じることもあります。

今はとても優しいし、一緒にいて幸せだけど、結婚して相手が変わってしまったら。あまり深く聞いたこともなかったけれど、結婚に対して相手はどんな風に考えているのか。これらも結婚前の不安としてよく挙げられることです。

不安要素をずらっと挙げましたが、大切なことは「それらをどう解決すべきか」ですよね。

では、よりよいスタートを切るために、結婚前にどんなことをしておくとよいのでしょうか。

お金の使い方のルールを決める

お金の問題は後々大きなトラブルに発展する可能性があります。そのため、結婚後のお金の使い方について、ふたりでしっかりとルールを決めておきましょう。

「ここまでの範囲なら自由に使ってもいい」という線引きをお互いに決めておくことで、自分が自由に使えるお金をキープできますし、トラブルになりそうなときもルールを元に話し合うことができます。

貯金や給料などの聞きにくいお金の話をしておくことも大切。金銭にかかわることはできるだけオープンにしておくことをおすすめします。

将来設計について具体的に話し合っておく

結婚前後の生活の変化について、ギャップが大きければ大きいほど、自分の時間が確保できないという悩みにつながりやすくなります。少し先からずっと先の将来についても、ある程度は話し合っておきましょう。

別々の環境で生きてきた者同士ですから、考え方や意見の違いがあるのは当然のこと。そこに早い段階で気づいておくことで、解決のための話し合いを持つ余裕も生まれます。

自分と相手の生き方、今後夫婦としてどういうふうに生きていくのかを、いいことも悪いことも含めて具体的に話しておくことが大切です。

相手の親族との距離をできるだけ縮めておく

相手の家族や親族との関係性に不安がある場合、相手の協力を得つつ、事前に距離を縮めるきっかけを作っておくことをおすすめします。相手の家族とコミュニケーションが取りやすい環境を作っておくことで、不要な確執が生まれるリスクがぐっと減ると考えられます。

それは自分の家族についても同様。自分の両親と相手が一緒に過ごす時間をできるだけ作っておくことで、相手側の不安を取り除くこともできますよ。

お互いの役割分担をゆるく決めておく

結婚後の家事や育児について、ひとりで何もかもやろうとするのではなく、あらかじめお互いの役割分担を決めておくことをおすすめします。

とは言っても厳格なルールのように決めてしまうのではなく、「毎日のゴミ捨ては出勤のついでに」「洗い物は手があいている方がやる」などどいうふうに、ざっくりでOKです。

あとは実際の生活が始まってから臨機応変に変えていきましょう。「続けられるとこまでやってみようよ」というように、あくまでお互いが軽い気持ちで向かい合うことで、やった・やらないのトラブルに発展することを抑えられます。

自分の選択に自信を持つ

「本当にこの人でいいのかどうか」と不安になるときがあれば、どうか自分の選択に自信を持つようにしてください。

「年齢的に妥協したのでは」「決断が早すぎたのでは」のようにマイナスに自問自答していても、悪い答えしか思いつきません。

すべてが理想的な相手などいませんし、何よりお互いを好きで大切、という結論から結婚という選択肢に至ったはずです。できるだけプラスに考えるようにしてください。

結婚という人生の一大イベントを目の前にすると、不安に思うことは山ほどあるでしょう。ですが、過去の人たちも同じように思ってきたからこそ「マリッジブルー」という言葉が誕生したのです。

マリッジブルーで不安になることは、とても自然なことです。一つひとつの不安にまっすぐ向き合って、焦らずに解決していきましょう。

不安が消えたあとに、素敵な結婚生活が待っていることを願っています。

Text/ぐりにん