昨日、大阪の駅で街頭演説していたら、
「カイケンってどうゆう意味かわからへんから説明して」
と、おばちゃんに突然聞かれました。
いろいろ一生懸命説明してたら、
「ようわからんわ。簡単に言うてよ」
と怒られました。
「改憲、簡単にいうと、憲法変えるってことです」
と答えました。
「ええっ!それ困るわ。それおおごとやんか」
おばちゃんは私の腕をつかんで言いました。
「そうなんです。おおごとなんです。
だから『改憲』が大事な参院選のテーマだと訴えてるんです。
戦後70年、守ってきたことが今度の選挙で変わるかもしれないんです。」
そう答えたら、そのおばちゃん、少し険しい顔になって立ち去っていかれました。
では、どうすればいいのか。
同じような疑問をお持ちの方に答えたいと思います。
選挙中、全く議論もなかったのに憲法を変えて本当に大丈夫なの?少しでも疑問のある人は、今回の選挙で「民進党」などの野党に一票を入れてください。
このままだと、憲法を変えたい「自民党」「公明党」「おおさか維新の会」「日本のこころを大切にする党」の合計が74議席以上になります。
そうすると、憲法を変えたい人たち(「改憲勢力」)が国会の3分の2以上を占めて、憲法を変える一歩を踏み出すことになります。
特に、自民党が2012年にまとめた「自民党憲法改正草案」では、憲法9条を変え、自衛隊が他国の領土や領海で武力行使ができるようになっています。
私は、それが日本と日本人の平和につながるとは思いません。
特に、憲法9条を変えて全面的に集団的自衛権を認めたら、武力で一方の側を支え、終わらない戦争に巻き込まれることになります。
日本人がテロの標的になる可能性も格段に高まります。
もしも武力でテロが終結できるなら、9・11のニューヨークのテロ後、あれだけの軍力ととお金を投じて、どうして世界中でテロが終わらないのでしょう。
むしろ拡大の一途をたどっているのはなぜでしょう。
世界一の軍事力を持つ米国でさえテロを防ぎきれないのです。
ちなみに、米国は、アフガニスタンとイラクでの米軍の展開に1兆3000億ドル以上(130兆円以上)使ってきました。
そして、イラク戦争での多国籍軍戦死者約4807人、イラクの民間人死亡者数は約11万600人です。
この意味がわかりますか。
武力で戦い続けても、お互い憎しみが増えるだけで決して終わらないのです。
サミット時にオバマ大統領は広島を訪問しましたが、私は原爆死没者慰霊碑に刻まれている言葉を忘れたくありません。
「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」
今、欧米諸国が展開している対テロ戦争を終結するために、わが国は、日本独自の方法で、武力以外のすべての力を結集し、平和構築に全力を尽くすべきだと思います。
私は、憲法改正の議論をハナから否定するものではありません。
しかし、自民党の憲法草案では「国防軍」をつくり、世界の紛争に参加できるようになっています。
この改正には絶対反対です。
今回、自民党が大勝すれば、日本の形が変わってしまいます。
私たちに、力を、1票をください。