モバイル端末からしか接触しないネットユーザーが急増

デスクトップ(PC)からモバイルへ。この流れは止まりそうもない。この流れで注目したいのは、若者や新興国ユーザーを中心に、モバイルデバイス(端末)しか利用しないユーザーが急激に増え始めていることだ。
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デスクトップ(PC)からモバイルへ。この流れは止まりそうもない。この流れで注目したいのは、若者や新興国ユーザーを中心に、モバイルデバイス(端末)しか利用しないユーザーが急激に増え始めていることだ。

米国のような先進国では、PCにモバイルデバイスを加えたマルチデバイスによるネット利用が定着しているように思えた。でも若年層ユーザーを中心に、スマホやタブレットのモバイルデバイスからしかネットサービスを利用しない人が増えてきている。

次の表は、米国の主要サイトに訪れた月間ユーザー総数と、そのうちモバイルデバイスからしか訪れていないユーザー数も示している。これは、今年1月のcomScoreによる測定結果である。総訪問ユーザーのうちモバイルオンリー・ユーザー数の割合が右端に掲げられている。

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音楽ストリーミングサービスのPandraではユーザーの73%がモバイルデバイスからしか利用していないのは当然かもしれないが、人気急上昇のソーシャル系メディアサイトのBuzzFeedのように、半数以上のユーザーがモバイルしか利用していないサイトが現れてきたのは驚きである。

Facebookはモバイルオンリー・ユーザー数の割合が24%と少ないように見えるが、モバイルユーザーの割合となると80%に近い。中高年層やビジネスパーソンはPCも利用する人が多いため、モバイルオンリー・ユーザー数の割合はまだ低くなっている。

でも今後は、PCを知らない世代(PCを日常で使わない世代)が台頭し、モバイルオンリーが主流になっていきそう。この1年間だけでも、米国の主要サイトにおいて、以下のようにモバイルオンリー・ユーザー数が明らかに増え続けている。

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米国のAmazonサイトでも、若年層や中年層でモバイルオンリー・ユーザーが目立って多くなっている。

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同じcomScoreの今年1月の調査結果によると、米国ユーザーの総インターネット接触時間の46.6%はモバイルアプリからの消費で、45.1%のデスクトップからの消費を越えている。残りの8.3%はモバイルブラウザーからの消費である。この1年間の推移を見ても、モバイルデバイスからのインターネット接触時間の割合が増え続けており、ネットサービスの主役が完全にモバイル向けに変わってしまっている。

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◇参考

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(2014年3月22日の「メディア・パブ」から転載)