山形ビエンナーレについて、石郷岡学さんにお話を聞きました

山形ビエンナーレが今年から始まるのはご存知でしょうか?荒井良二を芸術監督に、根岸吉太郎を総合プロデューサーに、「みちの(お)く」は「未知の奥」というカッコいい言葉で山形が僕らを待っています。
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山形ビエンナーレが今年から始まるのはご存知でしょうか?

荒井良二を芸術監督に、根岸吉太郎を総合プロデューサーに、「みちの(お)く」は「未知の奥」というカッコいい言葉で山形が僕らを待っています。

僕が親しくしていただいている、山形ブラジル音楽音楽普及協会の石郷岡学さんもこの企画に大きく関わっています。

石郷岡さんに山形ビエンナーレについてお話をうかがいました。

「今年の秋から山形ビエンナーレが始まります。

先の震災で、東北は現実的な目に見えるダメージばかりではなく、精神的にも計りしれないダメージを受けました。震災から3年以上経ちましたが、まだそのダメージは厳然と残っていて、精神的に萎縮した状態をぬぐいきれていないのです。

現在も復興や再生を目指して様々な人々による様々な試みが行なわれていますが、山形には東北芸術工科大学という大学があり、震災直後から復興のための様々なプログラムを積極的に行っています。

その東北芸術工科大学が中心となって、これから2年に一度開催される山形ビエンナーレは、地元の人々と大学とがともに未来を創造していくことを目指した芸術祭です。

経済的な立場ばかりからの復興ではなく、文化や芸術の立場から、精神的な面での地域の再生を期する場として構想されたものです。

現在学長を映画監督の根岸吉太郎さんが務めておられますが、その根岸さんが中心となって企画されたのです。根岸さんは伊藤ゴローさんにボサノヴァのギターを習っていたことがあり、私たちも伊藤ゴローさんとして親しくさせて頂いているご縁もあって、しばしば我々の主催するライブに来て頂いておりました。

そこで山形ビエンナーレを開催するにあたって、音楽部門に我々も協力させていただく事になりました。

音楽部門は会期中(9/20~10/19)の日祝日を中心に行われますが、我々は9/21、9/23に、青葉市子、中島ノブユキ、畠山美由紀&ショーロクラブのライブを、ビエンナーレに協力する形で運営致します。

ただ我々が協力する部分以外にも、大友良英、テニスコーツ、高木正勝、七尾旅人、鈴木昭男、トンチなど素晴らしいアーティストの公演が企画されています。

もちろん音楽以外も非常に充実したプログラムが予定されておりますので、多くの皆さんに秋の山形を訪れて頂きたいと思っています。

ビエンナーレの具体的なスケジュールやチケットなどの情報はこれから確定しますので、どうか詳細をお待ちください。」

山形ビエンナーレ2014: http://biennale.tuad.ac.jp/about/