山内衆議院議員の藤井・美濃加茂市長批判に、反論します。

みんなの党・山内康一氏のブログでの、美濃加茂市・藤井浩人市長批判に強烈に違和感を感じ、反論することにしました。
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みんなの党・山内康一氏のブログでの、美濃加茂市・藤井浩人市長批判に強烈に違和感を感じ、反論することにしました。山内氏は世代も近く、NPOなどでの勤務経験がおありでなんとなく親しみを感じていたのですが、何度読み直しても公人として不適切だと考えたからです。ポイントは...

・逮捕されているが本人は否認しており、もちろん裁判もまだ行われていないのに断罪している

・文章から直接面識がなさそうだが、「守旧派政治家」と糾弾している

・20代の実務経験ない若者に...というご自身も31歳で国会議員ですけれど

収賄で逮捕された美濃加茂市長の藤井浩人氏が、「若手守旧派政治家」の典型例と言えそうです。藤井氏は28歳で全国最年少市長として初当選。その直前までは市議会議員を務めていました。大学院を終えて実社会で働いた経験もあまりなく、市議会議員になり、政治の世界に入りました。正直言って、20歳代の実務の経験のない若者に、自治体の経営ができるとは、私は思いません。有権者の判断とはいえ、何となく釈然としません。

若さが売り物の新鮮なイメージのその市長さんが、雨水浄化設備の設置をめぐって業者に便宜を図り、見返りに現金30万円の賄賂を受け取りました。「何かを実現するために」政治家になるのではなく、「自己実現のために」政治家になったのでしょう。あるいは「割の良い仕事」としての政治家かも。20歳代でさっそく利益誘導政治を実行に移すなど、まさに私のいう「若手守旧派政治家」の定義です。

「若手守旧派」政治家 http://blogos.com/article/89182/

現時点で、藤井市長は逮捕されるも完全否認しており、市長辞職も否定しているとのこと。

郷原信郎弁護士が25日夜、名古屋市内で記者会見し、藤井容疑者が「現金は一切受け取っていない」と容疑を改めて否定したことを明らかにした。同弁護士は「潔白を晴らす活動をしていく」と強調した。

 郷原弁護士によると、藤井容疑者は昨年6月に市長に就任する前から市議として浄水設備導入を推していたことや、贈賄などの容疑で逮捕された業者と複数回会食した経緯は認めているという。 

現金受領「一切ない」=美濃加茂市長、弁護士に 時事通信 6月25日(水)23時33分配信

また、弁護人の郷原氏はツイッターで以下のようにコメント。

さて、山内衆議院議員の記事は、本人が否認し、また判決の確定どころか裁判ももちろん行われていない中で、「便宜を図り、現金30万円の賄賂を受け取りました」と断じることが適切だろうか?しかも、一私人でなく、公人たる衆議院議員が。

さらに、WEBページの一部ページを引用して守旧派政治家、と藤井氏を断じているが文章全体を読んでみても面識があったとは思えない。にもかかわらず、こうして守旧派と断じるべきものだろうか。

さらに、20代の実務経験のない若者に...とお書きになる山内衆議院議員こそ31歳で議員になられていますが、いったいその三歳は大きく違うものでしょうか。市長と衆議院議員で差のあるものでしょうか。NGOでの勤務と、学習塾経営は大きく違うものでしょうか。

藤井浩人市長が罪を犯したのか、そうでないのかは私にはわかりませんし今後の推移を見守りたいと思います。がしかしそれが問題なのではなく、山内氏のブログは安直でかつ全面的に違和感をかんじるということです。本人が完全否認して、また現時点では疑いでしかなく、かつ面識ない人間を非難するなどとは、おおよそ見識ある方とは思えません。