ハフィントンポストで書かせていただく事になりました、野田祐機です。記念すべき第1回は自己紹介も兼ねて、はじめた背景を。
私は今年31才、1982年、長崎の佐世保生まれ。 外資系のメーカーを経て、今は復興支援の非営利団体、助けあいジャパンの代表をやっています。基本的に復興の話、復興から見えるこれからの日本の話を「新しい東北」をまじえて書いていきます。
これまでグローバル企業で日本の事業戦略を担当していたので、メガトレンド、グローバルトレンドからのこれからの社会に大変興味があります。個人のブログにはこのような記事も書き、今でもよく読まれています。これからの30年を考える7つのメガトレンド
このブログを書いたのは昨年。私は30才。20代から30代に変わるタイミングで一つの区切りをつけたかったのと、震災後にさまざまな価値観が変わっている中でこれからの社会の在り方を考えていました。これまでの自分の30年を振り返り、これからの社会を考え始めた時に、東日本大震災が、日本のみならず、世界にとって大きな意味を持つことを改めて認識したのです。
国の借金、グローバル化、少子高齢化、産業流出とさまざまな課題を抱える日本。課題先進国とも呼ばれています。その日本の中でも、もとから少子高齢化や、産業がなかったのが東北の被災地。そこに津波と放射能の被害が組み合わさっていて、課題はさらに山積みです。この東北を復興させるのは並大抵のことではありません。
そこにはこれまでとは違う仕組みや関わり方、地域のモデルが必要で、政府はそれを「新しい東北」として展開を始めています。
世界のなかで課題先進国の日本。 その課題をふまえて復興を進める「新しい東北」。東北が復興した先にどんな社会になるのか、気になりませんか? そこで見える社会は、日本の将来像であり、実は同じような課題を抱える世界の先進国のモデルとなります。言うならば、地域社会のグローバルでの最先端。
それが政府の進める「新しい東北」なのです。
私は今31才。これまで生きた30年は経済の低迷や政治の混迷で、平和な日常ではある反面、閉塞感だらけでした。これまでの日本を経験し、復興の現場をみてみると、チャレンジしている人が本当に多い。
復興という未来に向かって、閉塞感を感じていた同じ世代、若い人たちが少しずつ動き出しています。日本が動き出した気がしています。
そんな東北の復興に岩手、宮城、福島、東京で携わっている私。外資で学んだグローバルな視点も生かし、「新しい東北」から見えるこれからの日本のヒントや復興に関わる話を次回以降書いていきます。
今日は7月11日、東日本大震災の月命日です。復興への想いもこめて、初投稿はこの日を選びました。「新しい東北」から見える日本のこれから。ハフィントンポストで書き始めます。どうぞ応援宜しくお願い致します。
補足
新しい東北の創造とは、現在日本が抱える高齢化や産業の空洞化などの社会課題の解決や、世界のモデルとなる社会システムの創造を、復興を進める中で東北の地につくりだそうとするもの。子ども、超高齢社会、エネルギー、社会基盤、地域資源など5つの分野を中心に具体的に復興庁が進めている。詳細は復興庁が6月に発表したこちらの資料を参照下さい。