今回は、いまカナダのフェラーリファンの間で話題となっている話をご紹介しよう。
去る7月8日、カナダのトロントは記録的な大雨に見舞われ、各地で洪水による道路の水没が起きた。その日、トロント在住の弁護士ハワード・レビット氏は、2010年型フェラーリ「カリフォルニア」で空港へ向かっていたが、その途中にあるトンネルにさしかかったところで水かさが増し、立ち往生。カナダ紙『National Post』によると、同氏は翌日、出張先で法廷に立たなくてはならなかったため、本体価格だけでも20万ドル(約2000万円)、オプション込みならもっと高額な愛車をその場に残し、タクシーで空港に向かったという。
その後、車は廃車になってしまったものの保険金が支払われ、レビット氏は新たにカリフォルニアを購入することを決めた。同氏が注文のためにディーラーに出向くと、彼の災難について承知していたフェラーリ社は"特別価格"を提示。価格は明らかにされていないが、かなりお得な価格だったようだ。
レビット氏のもとに新車が届くのは11月で、それまでは予備の愛車という1994年型ダッジ「ヴァイパー」に乗るということだ。
カリフォルニアを買えるようなオーナーに特別価格はあまり必要とも思えないが、フェラーリが顧客に対して、親切なことだけは間違いないだろう。それでは、ごく短いビデオだが、なんとも気の毒なカリフォルニアの姿をご覧いただこう。