ローマ法王フランシスコ、ホームレスと共に過ごす。政治家との昼食は断った

教皇はホームレスの苦しい生活を馬小屋で生まれたイエス・キリストと比較し、温かい言葉を伝えた。
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WASHINGTON, DC - SEPTEMBER 24: Pope Francis greets parishioners, immigrants and clients of Catholic Charities as he arrives at St. Patrick's Church September 24, 2015 in Washington, DC. The Pontiff concludes his visit to Washington and continues on to New York later in the day. (Photo by Mike Theiler - Pool/Getty Images)
Pool via Getty Images

アメリカを初めて訪れたローマ法王フランシスコは、9月24日にアメリカ議会での演説を終えた後、政治家との昼食を断ってホームレスと共に昼食を取った。

ホームレスのために祈りを捧げるローマ法王フランシスコ


法王は聖パトリック・カトリック教会を訪れ、ワシントンD.C.のカトリック系慈善団体のプログラム「セント・マリア・ミールズ」が提供する昼食に参加した。食事の前に法王は、ホームレスの苦しい生活を馬小屋で生まれたイエス・キリストと比較し、こう述べた。

「神の子イエス・キリストは、ホームレスとして生きるのがどのようなことかご存知です。彼は屋根のない場所で誕生しました」

「住む家がないことを社会的・道徳的に正当化することはできません。イエス・キリストは、すべての人に自分が共にいると伝えたかった。すべての人にご自身の友情、支え、愛を感じて欲しかった。苦しむ人、悲しみの涙を流す人、そして不当な仕打ちを受ける人をご自身と重ねられた。彼はこのように話しています『私が空腹だった時、あなたは私に食べ物を与えてくれた。私の喉が渇いていた時、私に飲み物を与えてくれた。私が見知らぬ者であった時、私を歓迎してくれた』」

群衆に取り囲まれるローマ法王フランシスコ


セント・マリア・ミールズ・プログラムは、毎週水曜日にワシントンD.C.で実施されている。カトリック慈善団体の建物の外にテントを張り、ボランティアが約300人の生活に苦しむ人々に温かい食事を配っているのだ。

法王が訪ねてきた時は、押し寄せる多くの群衆を収容するために街の一角が閉鎖された。昼食にはシェフたちが、チキンとパスタ、それに自家製のデザートを準備した。ワシントンD.C.のカトリック慈善団体CEOモンシニョール・ジョン・エンツラー氏は、ボルチモアのテレビ局WBAL-TVに食事は「簡単に準備でき、健康的で、栄養価が高いもの」を作るようにしていると話した。

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ローマ法王フランシスコの到着を待っている間、法王の塗り絵をする4歳のカイドン・ドーシー君(左)とライオネル・パーキンス君。2015年9月24日撮影 

今回の訪問は、社会の底辺にいる人に手を差し伸べ、貧しい人を助けたいという法王フランシスコの願いを表している。これまでにも法王のリーダーシップの下、ローマ法王庁はサン・ピエトロ広場に無料で散髪やひげ剃りのできるシャワー施設を開設した。また、一度に30人分の食事を提供できるホームレス用シェルターをローマに建設中だ。

3月には、法王の代わりに慈善事業をする慈善家が、ホームレスの一団をシスティーナ礼拝堂のプライベートツアーとバチカン美術館での夕食に招待した。法王もツアーに予告なしに立ち寄って一団を驚かせ、ホームレスの一人一人と挨拶を交わした。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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