京都市中京区の繁華街、先斗町(ぽんとちょう)にある居酒屋で7月5日夜火災があり、2人が軽いけがをした。時事ドットコムなどが報じた。現場は京都の代表的な繁華街で、Twitterには火災の現場写真が次々と投稿された。
京都市消防局によると、5日午後7時15分ごろ、居酒屋「茜屋純心軒」の木造2階建ての建物の1階厨房から出火。従業員から「厨房が燃えている」と119番通報があり、消防車約20台が出動し、消火にあたった。この店のほか、隣接する店舗にも燃え移り、延べ計135平方メートルを焼いて約4時間後にほぼ消し止められた。通報した従業員の男性(23)が右手をガラスで切って軽いけがをたほか、別の店で食事をしていた女性(38)も煙を吸って病院に運ばれた。
先斗町は市中心部を流れる鴨川沿いにあり、祇園とともに京都の代表的な花街として知られる。南北約500メートルの細い石畳の道路の両脇にはお茶屋や飲食店などが密集。現場のすぐ近くには、芸妓や舞妓が唄や踊りを披露する歌舞練場もあった。5月~9月にかけては納涼床なども楽しめることもあり、出火当時は多くの観光客などでにぎわっていた。