政策集団など

昭和30年の保守合同によって自民党は結党され、31年12月の総裁選挙において8つの派閥が結成されました。

石破 茂 です。

昭和30年の保守合同によって自民党は結党され、31年12月の総裁選挙において8つの派閥が結成されました。

ある人から指摘されて初めて知ったのですが、60年後の今日自民党に存在している7つの派閥はすべて何らかの形でこの8つの派閥の系譜を引いており、全く初めての派閥というのは近年ないのだそうで、何だかベンチャー企業の創設のような感じです。

地方創生の大きな鍵の一つは全国、特に地方におけるベンチャー企業の創設なのですが、それには多くの困難が伴っています。それを一つ一つ解消するべく努力しているのですが、自民党においてそれを始めることがこんなにも多くの波紋を呼ぶのだということを改めて感じています。

日本国を、政権を担うことがいかに困難なことか、議員を30年近く勤め、閣僚や党役員を多く経験させていただいて、それを痛感しています。10年先、100年先の日本を見据えたビジョンを作るのに費やすべき時間と労力はどれほどあってもこれで十分ということはありません。

いま日本が抱えている課題、安倍政権が必死に取り組んでいる課題のほとんど全ては、「これを言っても理解してもらえない、これを言ったら票が減る」と言って課題を先送りしてきたものなのではないでしょうか。そしてその責任は、長く議員や政府・党の役職をお預かりしてきた私も当然負わねばならないものだと思います。

現政権を全力で支えつつ、10年先、100年先を見据えた、政策立案中心の本来の政策集団を、一人一人の国民や党員の方々にその軸足を置き、その納得と共感が頂ける自民党を作りたいと思っています。

「明るく、楽しく、元気よく。地道に、愚直に、徹底的に。」私が敬愛するある企業経営者のスローガンを、とても共感を持って感じます。

準備の動きが出始めたのは今週前半にも関わらず、報道が豪雨災害と重なったこともあり、「なぜこの時期に」などと各方面からのご意見・ご批判はそれこそ雨霰のように飛んできますが、新しいことを始めるときにはこのようなことはつきものなのでしょう。「棺を蓋って人の評価は定まる」そういうものだと改めて強く思っています。

本日はこれから山形市長選挙の応援街頭演説会。

週末は12日土曜日が静岡大学地域課題解決支援プロジェクト浜松都市環境フォーラム「地方創生市民シンポジウム」で講演(10時・浜松市勤労会館)、ふるさと回帰支援センター記念シンポジウム「そうだ、地方で暮らそう」国民会議で講演(午後2時・砂防会館・千代田区平河町)。

13日日曜日は下関JC「みんなで話そう作戦会議2015」で講演(13時・海峡メッセ下関)、という日程です。

不順な天候が続いた一週間でした。東日本一帯で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

皆様どうかご自愛くださいませ。

(2015年9月11日「石破茂オフィシャルブログ」より転載)