アメリカ、オレゴン州ポートランド。警官たちが玄関口に現れた時、家にいたカップルは笑顔を見せずにいられなかった。それにはちゃんとした理由がある。
ピザ・ハットのドライバーが配達中に交通事故でケガをしてしまった後、事故処理にあたった警官のロイズ・カーティスさんとマイケル・フィルバートさんはドライバーに代わってピザを届けると申し出た。彼らは届け先のスティーブ・ハッキンスさん夫妻宅に「サプライズ配達」した。その時の模様を、夫妻は地元放送局「KOIN6」に対して次のように語った。
「2人がその場を立ち去ろうとしていたから、こう言ったんです。『ちょっと待っててもらえます? 写真を撮りたいので。警官がピザを届けるなんて誰も信じないでしょうから』」。NBCのニュース「Today.com」の取材に対してスティーブさんはこう語った。夫妻はその写真をソーシャルメディアに投稿した。
「警察官がちょっとした親切な行為をしたら、ちゃんと賞賛してもらえる機会になれば」と、スティーブさんは語っている。
「僕は彼ら警察官たちが、もっと注目を受けてもいいと思うんです。彼らは自分たちの職務を超えたことを善意でやってくれたのですから。僕は警察が批判を受けすぎていると思うんです」と、スティーブさんは地元放送局「Fox 12」に語った。
ハッキンス家の人たちは、彼らが注文したピザが届かなかったため、店のマネージャーが直々に配達に来たピザをすでに受け取っていた。そして、まさにそのピザを食べようという時に、もともと配達される予定だったピザを警察官が届けに来た、とKOIN6は報じている。「思わず吹き出してしまいました」と、スティーブさんは警官たちがピザを抱えて配達に来た場面のリアクションを語った。
スティーブはこの写真で注目を引きたいわけではないという。しかし同時に、警察官がした親切な行いにスポットライトが当たる助けになればと願っている。
「爆発的に拡散したんです」と、ハッキンスさんはToday.comに対して語った。「ただびっくりしています。私はごく普通の週40時間はたらく労働者です。私は注目されたいとは思いません。届けに来た警官のお二人が注目されるべきです」。
事故にあったドライバーは背骨と首をケガしたが、問題なく回復するという。
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