携帯3社がSNSサービス「+メッセージ」を発表 LINEと違う点は?

LINEへの対抗意図について、「対抗というよりは、SMSの正当進化」と、表面上は否定しつつも...。
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NTTドコモ・KDDI・ソフトバンクの3キャリアは4月10日、共同で記者会見を開催。LINE対抗のメッセージングサービス「+メッセージ」を発表しました。5月9日にAndroid版を公開、iOS版は「準備ができ次第提供」としています。

●電話番号だけで画像・動画・スタンプも送信

「+メッセージ」は、電話番号だけで画像・動画・スタンプ等をやりとりできるサービスです。

携帯3キャリア間のユーザーであれば、文字数を気にすることなく、携帯電話番号宛にチャット形式でメッセージや写真、動画を送受信可能。LINEのような専用スタンプやグループチャット、音声メッセージ、位置情報、添付ファイルの送受信(最大100MB)などの機能も備えます。

従来のSMSの場合、やりとりできるのは全角70文字のテキストと絵文字に限られていました。「+メッセージ」はSMSの大幅拡張版という位置づけで、GSMAで世界的に標準化されているRCS(Rich Communication Services)にも準拠しています。利用料金はパケット通信料のみ。

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▲既読機能はON/OFFが可能。連絡先の横に「+」アイコンがないユーザーとは従来のSMSでのやりとりとなる。

●LINEに比べた優位性「IDを使うサービスより安全」

LINEへの対抗意図についてNTTドコモの藤間氏は『対抗というよりは、SMSの正当進化』と、表面上は否定しつつも、他社のメッセージアプリと比べた優位性について次のように語ります。

「(+メッセージは)現在のSMSと同様に、IDやパスワードを登録することなく、電話番号だけで簡単にやりとりできます。電話番号、これはIDのように簡単に登録して得られるものではありません。本人確認をし、契約することで初めて交付されます。したがって、なりすましのリスクが低く、安心してメッセージをやりとりできます。連絡先のデータ、これをサーバーに保存することもありません」(藤間氏)

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▲「連絡先をサーバーにアップロードしない」などの安心感を訴求するNTTドコモ スマートライフ推進部 コミュニケーションサービス担当部長の藤間良樹氏

●格安SIMへの対応も検討、法人展開も

5月9日のサービス開始時点で「+メッセージ」を利用できるのはドコモ・au・ソフトバンクの3キャリアのみ。各社夏モデル以降のAndroidスマートフォンに同アプリをプリインストールするほか、Google Play、およびApp Storeにて同アプリを配信します。なお、相手方に「+メッセージ」アプリがインストールされていない場合、従来のSMSでの送受信となります。

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なお、格安SIM(MVNO)やサブブランド(UQmobileやワイモバイル)には非対応。格安SIMを排除する意図はなく、業者からの要望を聞きながら、オープンに対応を検討するとしています。

将来的には、「企業からユーザーにお知らせや各種手続きなどを案内する」といった、企業対個人のやりとりにも対応する総合的なコミュニケーションプラットフォームに拡張予定としています。