ブラジルのサッカー選手ら乗員・乗客81人を乗せ、ボリビアからコロンビア中部にある第二の都市メデジンの国際空港に向かっていた旅客機が11月28日夜(現地時間)、コロンビアのメデジン市郊外の山中に墜落したとロイターが報じた。
AP通信は当局の情報として、飛行機には77人が搭乗しており、そのうち6人が生存し、残りの乗員乗客71人が死亡したと伝えた。
BBCはメデジンの空港当局者の情報として、「着陸アプローチで墜落したとみられる」と伝えた。
AP通信によると、飛行機に搭乗していたのはブラジル南部のサッカーチーム「シャペコエンセ(Chapecoense)」の選手とみられる。30日に開催される南米サッカー連盟 (CONMEBOL) が主催するクラブチームのサッカー国際大会「コパ・スダメリカーナ」の決勝に出場する予定だったという。
朝日新聞デジタルによると、同クラブはブラジル南部のサンタカタリーナ州シャペコが本拠で、同国全国選手権1部に所属。ブラジル代表メンバーはいないが、セ大阪や千葉でプレーしたケンペス選手や元柏のクレーベル選手らが在籍している。2009年にJリーグ・ヴィッセル神戸で監督を務めたカイオジュニオール氏がチームを率いている。
AP通信によると、メデジン市のフェデリコ・グティエレス市長は「凄まじい悲劇だ」と述べた。旅客機は市郊外の山岳地帯に墜落したとみられ、救急車と救助隊員が向かっているという。墜落の原因ははっきりしていない。
AP通信によると、墜落したのはボリビアのチャーター便会社ラミアが運航するBAe 146型機。電気系統のトラブルのため、28日午後10時に緊急事態宣言を発出したという。
墜落したとみられる飛行機と同型の「BAe146」
【UPDATE】11/29 18:40
コロンビア警察による情報を追記しました。
【UPDATE】11/30 10:01
搭乗者の人数を81人から77人に変更しました。当局が訂正したとAP通信が報じました。