次に飛行機に乗る時は、思い出してほしい。その飛行機を操縦するパイロットの給料は、朝ごはんに食べたマクドナルドのエッグマフィンを作った人の給料と、さほど変わらないということを。
そうなのだ。『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙の記事によると、新人パイロットが手にする年収は、米国内の最低賃金労働者と同レベルだという。
コミューター航空会社(小型航空機で、近距離の2つの地点を中心に結ぶ航空会社)のパイロットとなると、年収にしてわずか1万5000ドルという場合もある。
コミューター航空会社14社平均の初任給である年棒2万2400ドルという数字は、米連邦政府が定める4人家族の貧困線より低い(貧困線とは、生活に必要な最低限の物を購入することしかできない最低限の収入水準にあることを表す統計上の指標。2010年のアメリカでは、4人家族で子供2人の世帯では年収2万2133ドル)。
しかし驚くことに、パイロットになるための費用は非常に高価だ。労働統計局の情報によると、航空機パイロットは通常、学士号とパイロット免許に加え、何百時間もの飛行訓練を受けたという証明書が必要となる。ビジネス情報誌『ブルームバーグ・ビジネスウィーク』の記事は、練習飛行だけで10万ドル以上の費用がかかると伝えている。
パイロットが不足するのは当然だと言えよう。
金銭的な問題は別にしても、貧困を強いられる収入での暮らしは、健康にも悪影響を及ぼす。例えば:
次にコミューター航空会社のフライトに乗る時は、こういった点も念頭に置いておこう。
[Emily Cohn(English) 日本語版:遠藤康子/ガリレオ]
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