アメリカの国防総省は、これまで「正体のわからない大気中での現象」だと説明していた飛行物体がうつった動画を、4月27日に公開した。
動画は海軍のパイロットが訓練中に撮影したもので、2004年11月に撮影されたものが1本と2015年1月に撮影されたものが2本の合計3本ある。
<2004年に撮影された動画>
<2015年に撮影された動画>
<2015年に撮影された動画>
動画には、急速な速さで移動する物体がうつっており、2015年の動画には撮影したと思われる軍人の驚きの声も録音されている。
「動画は2007年と2017年に、無許可で一般に公開されていた」と、ペンタゴン広報のスー・ゴフ氏が声明で説明する。
海軍は2019年秋に動画の存在を認めていたが、動画を公開しない立場を取っていた。
しかしゴフ氏は、動画を再度チェックした後に公開を決めたと話す。
「もう一度徹底的に調査した結果、国防総省はこの動画は機密機能やシステムを漏洩するものではない、そして未確認の大気現象による領空侵犯の調査に影響しないと判断して、公開を認めました」とゴフ氏は述べる。
■この飛行物体は、一体何なのか
これまで「UFOではないか」とも言われてきた、飛行物体。退役海軍中佐のデイヴィット・フラバー氏は、2004年に目撃した時、宇宙からきた物のようだったと2017年のABCニュースのインタビューで語っている。
「私は、それがこの地球のものではなかったと思います」
「私は頭がおかしいわけではありません、お酒もしばらく飲んでいません。それは――私は18年間飛行してきて、上空で目撃できるもののほとんどすべて見てきました。それでも、その物体は今まで全く見たことのないようなものでした」
「これまでの人生で、そして私の飛行の歴史の中で、そんなものを見たことがありませんでした。それは飛んでいて、加速していた――そして、翼がなかったのです」
2007年から2012年まで行われていた、飛行物体調査プログラムの立ち上げに関わった元ネバダ州上院議員のハリー・レイド氏は、国家安全保障への影響を調べるために、動画のさらなる検証が必要だと述べている。
「ペンタゴンがついにこの動画を公開してよかったです。しかしこれはほんの一部にすぎません。アメリカは真剣に科学的な面から、動画と国家安全保障への影響を調べる必要があります。アメリカ国民は、これが何かを知る必要があります」
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。