日本の水族館・動物園でも人気者の「ペンギン」。
ペンギンの秘密を、かわいすぎる写真たちと一緒に紹介します。
「トボガン」で移動
海ではスイスイ泳ぐけど、陸上ではよちよち歩きだけ…って思ってませんか?
いいえ。「トボガン」(ソリの意味)と呼ばれる、腹ばいになって滑る走法もあります。
「スイーっとな」
短足だと思っていない?
実は…
見えている部分が少ないだけで、ふっくら体型の中に足の骨が収まっています。
ちなみにペンギンの骨は、空を飛ぶ他の鳥類とは違い、高密度で重いのだそう。
頼りになる「フリッパー」
ご存知の通り、飛べません。そのかわり、翼は板のように変化。
これを「フリッパー」といいます。フリッパーをバタバタさせているのがかわいいんですよね。
オールのようなフリッパーのおかげで、抵抗の大きな水の中をスイスイと泳げます。
フリッパーは、仲間の肩に手を回し、そっと寄り添う時にも使えるようです。
体長、約3倍!
ペンギンの中で一番大きいのは、コウテイペンギン。平均体長は120㎝ぐらいです。
どっぷりとした体格で、貫禄があり、なんだか人間が立っているよう。
コウテイペンギンのヒナは、灰色でフワフワ。SNSやLINEスタンプで人気のキャラクター「コウペンちゃん」はコウテイペンギンの赤ちゃんです。
最も小さなペンギンは、体長40㎝ほどのコガタペンギン。
コガタペンギンはフェアリー(妖精)ペンギン、ブルーペンギンなどとも呼ばれます。名前もかわいい♡
キャラ化されがち
なんだか、見覚えがありませんか……?
そう! JR東日本のICカード「Suica」のペンギンの種類とされるのが、こちらのアデリーペンギン。目の周りが白いのが特徴です。業務用厨房機器で知られるホシザキのペンギンマークもアデリーペンギンだそう。
キャラ化されるだけあって、動きがかわいい!
「急げ〜〜」
「よいしょっと!」
あごヒモ付?
小学校の時に使っていた、ヒモがついた赤白帽を思い出します…。
「chinstrap penguin(あごヒモ ペンギン)」という名前で、顔に黒い線の模様が入っています。日本ではヒゲペンギンと呼ばれています。
南極だけじゃない
イラストでは氷と一緒に描かれがちなペンギン。実はそうとは限りません。
アフリカペンギンは、南アフリカなどで繁殖しています。
アフリカペンギンが集まるビーチの近くには、建物も見えます。
よく見かけるのに…
日本の水族館・動物園でもよく見かけるのが、フンボルトペンギン。ペルーとチリの沿岸などで暮らしています。
日本でも親しまれているフンボルトペンギンですが、実は、絶滅の恐れがあるとしてワシントン条約附属書Ⅰに掲載されています。
商業漁業によってエサとなる魚をとられてしまっていることなどが影響しているとされています。
<参考文献>
- 「新しい、美しい ペンギン図鑑」著:テュイ・ド・ロイ、マーク・ジョーンズ、ジュリー・コーンスウェイト 監修・解説:上田一生(エクスナレッジ)
- 「空を飛ばない鳥たち」監修:上田恵介(誠文堂新光社)
- 「それでもがんばる!どんまいなペンギン図鑑」監修:渡辺佑基(宝島社)
- 「ペンギンのABC」 著:ペンギン基金(河出書房新社)
- 「ペンギンのしらべかた」著:上田一生(岩波書店)
- 「ペンギン・ペディア」 著:デイビッド・サロモン(河出書房新社)
- 「やっぱりペンギンは飛んでいる!!」著:いとう良一 監修:佐藤克文(技術評論社)