米大手アウトドアブランドのパタゴニアと、エンターテイメント企業ライブネーション・エンターテイメントは、アメリカ最高裁が女性が人工妊娠中絶を選ぶ憲法上の権利を認めた「ロー対ウェイド判決」を覆す決定を下したことに関連し、平和的に抗議して逮捕された同社従業員の保釈金を支払うと表明した。
パタゴニアは6月24日、「リプロダクティブ・ジャスティス(生殖に関する正義)のために平和的に抗議する」フルタイムおよびパートタイム従業員が逮捕された場合、保釈金を負担すると述べた。
また同社は、抗議に関する研修や、「十分な知識を得た上で選挙で投票するための資料」、そして投票のための休暇を提供するという。
同社は以前からさまざまな社会的活動や環境保護活動に積極的に取り組んでおり、従業員にも参加を呼びかけている。
アメリカでは多くの企業が中絶手術を受けるために州外への移動を余儀なくされた女性に対して費用を負担すると発表しており、同社も同様の姿勢を発表。移動、宿泊にかかった費用と食費を負担するという。
パタゴニアはLinkedInウェブサイトで「従業員をケアすることは企業の責任だ」と述べ、「生殖医療にアクセスする尊厳を提供すること」「子どもを産むのか、そしていつ産むのか、という従業員の選択を支持すること」「親が働きながら育児をするために必要なリソースを与えること」もその一環だと加えた。
ライブネーションも同様に、平和的抗議で逮捕された際の従業員の保釈金や、中絶手術のための州外への旅費を負担すると発表している。
また、同社はアーティストと共に、中絶の権利、有権者登録、そして投票を呼びかける活動や、中絶の権利を擁護する団体への寄付を行なっている。
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。