私が長い外資系生活で学んだ事のひとつに、何についてもきちんと「目的意識」を持ち、その目的に合わせて行動する、ということでした。例えば、パーティーでの行動です。
パーティーに出席すると、開始するやいなや、寿司や天ぷらの列に並ぶなりして、食べ物を(上司である私とかに)持ってきてくれる社員がいました。気を遣って頂いて、大変ありがたい話なのですが、次回からはそのような行動はしないように、お話ししました。というのは、私はパーティーでは「食べない」ことを奨励しているからです。
私がパーティーで食事をしない理由は、3つあります。
1)パーティーに出席している目的は、どなたかにお会いして話す(ご挨拶をする、印象を残す、等)ことであり、食べることではありません。基本的には、パーティー中に食べなくても活動的に動き回れるように、パーティーの前にある程度食べてから、パーティーに出席するようにしていますし、部下にもそのように奨励しています。
2)食べるのが目的なら、もっと美味しいところがあります。パーティーのビュッフェって、正直、あまり美味しくないですよね。1)の目的を達成したら、もちろん食べるのも「あり」ですが、本当に食べたいなら、どこか別のところに食べにいった方がよいと思います。「参加費払ったから、もとをとらなくては」というような考えは、あまりに悲しすぎます。
3)多くのパーティーは、開始時間は厳格ですが、終了時間には厳しくありません(退出自由)。というわけで、上の1)の目的が完了したら、私はだいたいすぐに退散してしまいます。世界で一番貴重な資源は時間だと信じて疑わないので、既に目的も達成したのに、たいして美味しくない食事をしながら、ダラダラ過ごす時間がもったいないんです。
というわけで、常に「何が目的か」を念頭に置いておくと、パーティーに行って食べてばっかりいる、というような行動にはならないはずです。まあ、「たいして美味しくないものでも、おなかいっぱいになればいい」と考えるかどうかは、良いか悪いかではなく、価値観の違いですが。
さて、ここまで書きましたが、パーティーの主催者に主賓的な扱いで招待され、そこに「いなくてはいけない」というような状況の場合には、上の3つのポイントは当てはまりません。パーティー会場に「いること」自体が目的で、外にも出られませんから、パーティー会場でゆっくり飲み食いすることをお勧めします!
ちなみに、自分が参加している「GAISHIKEI LEADERS」では、いろいろなイベントを行っています。外資系企業にお勤めの方に限らず、日本企業でグローバルに活躍されている方々など、多くの新しい「出会い」や「気づき」がありますので、グローバルなキャリアや「和魂洋才」に御興味がある方は、是非、御参加ください!
GAISHIKEI LEADERSは、外資系企業での仕事等を通じて日々グローバル社会とかかわってきたメンバーが、自らの『和魂洋才』を一層磨き上げ、社内外で活用し、グローバル社会と調和した、開かれた元気な日本の未来を実現することを目指し、設立されたコミュニティ・プロジェクトです。『和魂洋才』の梁山泊となり、日本社会・日本企業の多様性の欠如や視野狭窄、長期停滞等の課題に対して、新たな視点での解決策を提案し、政治・経済・教育の各分野から日本社会に変革を起こしていくことをゴールとして活動を展開しています。