パートタイムで働くってどうなの?

そこから得られる収入は雀の涙かもしれないけど、好きなことをしている時間を増やせるっていうのはすごく素敵なことだと思います。
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みなさんはどういう働き方をしていますか?

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正社員の方、パートタイムの方、はたまた僕のようにフリーランスとして働く方。色々な働き方がこの世の中にはあります。

でも、日本での「働き方」と言われれば、まだまだ正社員というのが主流なんじゃないかなと思います。

例えば、僕と同年代(20代前半)の人が、大学卒業後に正社員として働かずに、パートタイムで働いてたとします。そうすると、周りからは「フリーター」と呼ばれることになります。

ところでこの「フリーター」という言葉は和製英語で、その語源は英語の「Free」とドイツ語の「Arbeiter(働く人)」を組み合わせてできた単語です。つまり、直訳してみると「自由に働く人」という意味になります。

こうやって訳してみると、なかなかカッコいい響きになりますが、残念ながらこの「フリーター」という言葉は、お世辞にも響きがいいとは思えません。

それはやはり、まだまだ日本には大学卒業後に正社員として働くのが"あたりまえ"だとする風潮があるからだと思います。

でも僕は、「パートタイム」という働き方もありかなと思ってますし、今後そういう人たちも増えてくるんじゃないかなと思います。

人口の半分がパートタイム!?

世界には「人口の50%がパートタイムで働いている国」があります。

それはオランダ。

EU加盟国のパートタイムの労働人口は20%ということですから、ヨーロッパ諸国の中でもパートタイム人口がずば抜けて高いのがこのオランダです。

オランダというと、幸福度ランキングの上位に毎年ランクインする国としても知られています。

最新版のWorld Happiness Report 2015によると、オランダはスウェーデンやフィンランドなどの北欧諸国に次いで7位となっています。(ちなみに僕が住むカナダも大奮闘していて、今回はなんと5位。これについては後日考察してみたいと思います。)

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ランキング上位の国で共通している点。それは、労働時間の少なさや、労働の柔軟性です。自分のために使える時間が多くなって、運動をする機会も増えると健康的にもなります。

またこれは大人だけの幸福度だけではなく、子供の幸福度を高めることにもつながるようです。なんでも、オランダでは子供の学校に迎えにくるお父さんも多く、午後6時には家族そろって食事をするんだとか。日本ではあまり見れない光景ですよね。

ライスワークとライフワーク

「食べるための仕事」の時間と「好きなことで仕事をする時間」を分けるという考え方もあります。

それが、「ライスワークとライフワーク」という考え方。

パートタイムなどの残業がない仕事をし、自分の食いぶちを稼ぐ(ライスワーク)。そうやって生活費は確保しながら、空いた時間で自分の好きな事を仕事として行うことで、プラスアルファの収入を得る(ライフワーク)という考え方です。

「好きなことをしながら食べていくのは難しい」と昔からよく言われますが、こうやって2つの仕事の役割を分けることで、好きなことを続けていくっていう生きかたもあるんです。

「英語が好きだけど、英語をバリバリ使える仕事ってあんまりないよね。」っていう人は、ライフワークとして在宅の翻訳をすることもできますし、「音楽がすきだけど、バンドマンは食っていけないぜ。」っていう人は、ライフワークとしてバンドのマネージャー業なんかをやってみたり、Youtubeで音楽を配信して広告収入を得ることもできます。

そこから得られる収入は雀の涙かもしれないけど、ライスワークからの収入がありますし、好きなことをしている時間を増やせるっていうのはすごく素敵なことだと思います。

このような生き方をするために、ライスワークとしてパートタイムで働くのもありだと思うし、今後増えていくのではないかなと思うのです。

先ほど紹介した幸福度ランキングでの日本の順位は46位。

今はまだこういった働き方は主流ではないかもしれませんが、「パートタイムで働くこと」という見方を変えてみると、日本がランキング上位に入る日が来るかもしれません。

(2016年2月27日 「TakuyaKimura」から転載)