朴槿恵・前大統領に韓国検察が逮捕状請求 大統領経験者で史上3人目

計約43億円の収賄や、政権に批判的な文化人を公的支援から排除するよう命じた容疑などに問われている。
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Former South Korean President Park Geun-hye arrives at the prosecutors office in Seoul, South Korea, on Tuesday, March 20, 2017. Park is set to be questioned by prosecutors for the first time over a corruption scandal that ended her presidency. Photographer: Lee Young-ho/Pool via Bloomberg
Bloomberg via Getty Images

弾劾訴追を受けて罷免され、収賄などの容疑で捜査を受けていた韓国の朴槿恵・前大統領について、韓国の検察当局は3月27日午前、逮捕状を請求した。聯合ニュースが伝えた。

検察の特別捜査本部は3月21日、朴氏に被疑者として出頭を求め約14時間に及ぶ取り調べを実施。検察が身柄拘束をするのか、在宅で捜査を続けるのかが注目されていた

ハフィントンポスト韓国版によると、検察当局は27日、逮捕状請求の理由について「強大な大統領の地位と権限を利用し、企業から金品を収受したり、企業経営の自由を侵害するなどの権力乱用の形態を見せ、重要な公務上の秘密を漏らすなどの事案はとても重大だ」として「被疑者が大部分の犯罪嫌疑について否認するなど、今後、証拠を隠滅する恐れが存在する」と指摘した。

朴氏は知人女性の崔順実(チェ・スンシル)被告と共謀し、李在鎔(イ・ジェヨン)被告によるサムスングループの経営権継承を支援する見返りに、298億ウォン(約29億4300万円)の賄賂を受け取るなど、計約43億円の収賄や、政権に批判的な文化人のブラックリストを作成し、公的支援から排除するよう命じた「職権乱用権利行使妨害」などの容疑に問われている

韓国で現職大統領が退任後に捜査対象となるのは史上4人目。1995年には全斗煥、盧泰愚の両元大統領が、1979年の軍事クーデターや1980年の光州事件で民主化運動を弾圧するなどの容疑で逮捕され、実刑判決を受けている(のちに特赦)。

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