恋人たちの永遠の絆を象徴していたパリの名物「愛の南京錠」が、難民支援に活かされるようだ。
フランス・パリ市内の観光名所、セーヌ川に架かるポンデザール橋では、訪れた恋人たちが永遠の愛を誓うために南京錠を取り付ける習慣が数年に渡って続いていた。
しかし、無数に取り付けられた南京錠の重みによって橋が崩壊する可能性があるとして、2015年6月、すべての南京錠が撤去された。
ガーディアンによると、撤去された南京錠の総重量は合計で65トンにも及んだという。
南京錠を撤去する作業員(2015年6月1日撮影)
■撤去された南京錠の行方は...
パリを訪れた世界中の恋人たちが、愛の証として取り付けた南京錠。撤去された後はすべて処分されるかと思いきや、別の形で「愛の南京錠」を再活用することをパリ市が提案した。
地元メディアのローカルによると、市職員のブルーノ・ジュリアール氏(Bruno Julliard)が、撤去した南京錠10トン分を販売し、売り上げをパリに住む難民支援にあてると発表した。
販売方法の詳細は伝えられていないが、個数制限は設けず、誰でも気軽に買える金額で2017年を目処に販売するという。
ジュリアール氏は、最大で10万ユーロ(約1220万円)の売り上げを見込んでいると話した。
数え切れないほどの恋人たちがパリに残した愛の証を、助けを必要としている難民支援に繋げるという試みに賞賛の声が寄せられている。
撤去作業前のポンデザール橋。無数の南京錠が取り付けられている(2014年2月14日撮影)
現在のポンデザール橋。欄干がアクリルガラスに代えられ、南京錠を取り付けられない状態になった(2016年9月1日撮影)
■関連画像集「パリの愛の南京錠」
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