このころの私は、とにかく赤ちゃん優先。
まだ2才だった息子と娘のオムツ替えがかぶる時もありましたが、娘を出産したクリニックの助産師さんに
「女の子はすぐにオムツかぶれになるからすぐに替えてあげてね」と念を押されていました。
産まれてから一度もオムツかぶれになった事がなかった息子の大事な所が赤くかぶれていました!!
すぐに病院に連れて行きましたが、やはり私が息子のオムツ替えを後回しにしていたのが原因だと言われました。
「少し待ってね〜」が口癖になっていた私。
息子はだんだん自分からオムツが汚れていると言わなくなったのです。
娘が産まれる前は、息子がとにかく一番で何を差し置いても何でもすぐにやってあげていました。
しかし、いざ小さな小さな赤ちゃんが産まれてみると泣き声も体もとにかくか弱くて、ほおって置いたらいけないのではないか?という考えになっていったのです。
娘も大事だけれど、息子も大事。
それは体の大きさや性格、年齢などに関係なく平等です。
頭では分かっていても行動に移せなかったのは強すぎた「責任感」からだと思います。
子どもが2人になったことで、自分の中で守る命が2つになりました。
それは私にとって物凄く重たくて、失敗したらどうしよう...病気にさせたり、ケガをさせたらどうしよう...絶対に失敗は許されない!!と、少し強迫めいたものになっていたのです。
2才と0才...必然的に小さくて弱い娘を優先するような形で始まった私の2人育児は、息子である小さなお兄ちゃんに沢山迷惑や苦労をかけました...
しかし、一度の失敗、一度のしくじりを乗り越えるごとに泣いて、謝って、工夫して...
私たち親子のベストなやり方を見つけられるようになったのです。
まだまだ母親になって5年。
これからも2人の子どもに沢山迷惑をかけることがあると思いますが、そのたびに親子の絆が深まるといいなと思っています。
作者:ともぞうさん