カラテカ矢部の「大家さんと僕」が休載へ。実在する主人公の大家さんが亡くなったため

大家さんは戦争番組をたくさんやる8月が好きで、「大切な人たちは戦争に取られたくない」と語っていたという
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矢部太郎さんの公式instagramの投稿より
カラテカ矢部/instagram

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カラテカ矢部、『大家さんと僕』しばらく休載

『週刊新潮』で連載されている、お笑いコンビ・カラテカの矢部太郎(41)によるコミックエッセイ『大家さんと僕』が休載に入ることがわかった。きょう30日発売の同誌で発表された。矢部は23日、自身のツイッターを更新し、主人公である「大家さん」が亡くなったことを報告していた。

 矢部と大家のおばあさんとの交流を描いた同作は昨年10月に新潮社より発売。実話に基づいた心温まるエピソードが「ほっこりする」と話題を呼び、ロングセールスを記録した。今年4月には芸人として初、プロの漫画家以外でも初となる朝日新聞社主催『手塚治虫文化賞 短編賞』を受賞している。

 きょう発売の同誌では、大家さんが亡くなったことの報告と生前の思い出を読者に紹介。その上で、しばらく休載することが発表された。この日の誌面には、単行本からのエピソード「うどんとホタル」が再録されている。

 矢部は23日にツイッターで「『大家さんと僕』の読者のみなさまへ」とした書面を掲載し、訃報を報告。「『大家さんと僕』というマンガのすべてであった大家さんがお亡くなりになりました。もっと話がしたかったし、聞きたいこともたくさんありました。お見送りをしたいまは、大家さんと過ごした日々を思い出しながら、ただただご冥福をお祈りするばかりです」としのんだ。

 続けて「大家さんは8月が一番好きだと言っていました。理由は戦争の番組をたくさんやってくれるから。そして、大切な人たちは戦争に取られたくないともおっしゃいました。僕にとっても8月は特別な月になりました」と改めて大家さんの言葉をかみしめながら「本来なら公にする必要のない一般の方である『大家さん』の訃報を、僕の都合でこうして公表することをご理解下さったご親族のみなさまに、感謝いたします」と結んでいた。

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