こんにちは、Six Apart ブログ編集長のことぶきです。
毎月第三木曜日に開催しているオウンドメディア勉強会、1月に開催した27回「2017年はこれが来る!これをやる!」LT大会の様子をご紹介します。
今回の登壇者は4名。それぞれ、2017年のオウンドメディア運営の中で注目している領域や、挑戦したいことについて語ってもらいました。
「MOBERCIAL」 平松 隆成さん
動画制作+動画マーケティング支援の会社モバーシャル平松さんからは、動画マーケティングのトレンドについて紹介いただきました。
モバーシャルさんの事例のひとつが、日本財団が推進する「海と日本プロジェクト」配信の動画コンテンツさばけるチャンネル。調理のプロに監修してもらった、クオリティ高いハウツー動画です。さすがのプロクオリティです。
2017年の動画マーケティングにあたって彼が注目するポイントは、2つ。Facebookのライブ動画&360度VR動画と、世界第二位の検索エンジンとしてのYouTubeの活用です。
Facebookライブ動画については、リアルタイムにコメントやエモーティコンが飛び交うスポーツや政治家の会見中継などを見たことがあるのではないでしょうか。ミニマムにはスマホ一台からでも配信できることがポイントで、身近なイベントや勉強会の模様をFacebook上でライブストリーミングしているのを見ることも増えてきましたね。
360度/VR動画については、私たちSix ApartもShortNoteアプリリリース時のプロモーションとして試してみました。Richo Thetaで撮影しています。
いまや世界第二位の検索エンジンとなったYouTubeも、動画を中心としたコミュニケーションツールへの変貌を予感させるこんな機能が発表されています。YouTubeの進化も見逃せませんね。
平松さんが最後におっしゃっていたのは、2017年はパーソナライズされた動画での one to one のコミュニケーションが重要になってくる、ということ。視聴者ごとにカスタマイズした動画コンテンツを作る動きも出てきているそうです。
「経営ハッカー」 中山 順司さん
中山さんからは「SEOからオンラインプレゼンスの向上へ」と題し、運営する経営ハッカーの今後の方針について語っていただきました。
2016年までの経営ハッカーは、キーワードドリブンのSEOでUUを増やし、eBookをダウンロードしてもらうのがゴールという運営でした。今年からは、検索でやってきて資料をDLしてくれるすでにニーズが明確な層のみならず、もう少しライトな層へも広げていくためのプレゼンス向上&マインドシェアの拡大を狙っていく方向への転換を進めているそうです。これにあわせて、四半期毎など短期の指標に振り回されない、新たな指標と計測の方法も再構築中とのこと。
「ニーズが生まれたとき、自社について真っ先に想起してもらう」べく、SEO目的の記事のみならず企画系コンテンツを増やすため、よりクリエイティビティが求められる1年になりそうです、というお話でした。
ちなみに、オンラインプレゼンスの計測のために利用しているツールは「Mention」。この辺もいずれ詳しく教えていただきたいところです。
「ボクシルマガジン」 水間 藍子さん
ボクシルマガジンを編集する水間さんからは、データドリブンでコンバージョンにつなげるメディア運営についてお話いただきました。ボクシルマガジンといえば、関連サービスをほぼ100%網羅しているのではと思われるほどの、圧倒的なボリュームのまとめ記事です(【全72サービス】徹底比較!おすすめクラウドソーシングまとめ など)。記事数についても、昨年までに2000以上執筆し、その結果をUser Insight、Optimizely、redashなどのツールを使って全てデータで分析。
今年もデータは重視しつつも、ビジネスメディアとしてのブランド確立のため、以下のような施策を進めているそうです。
・以前までのポップなデザインを払拭し、落ち着いたビジネスライクなデザインに変更
・本体サービスとの融合を高め、登録などへの動線強化
・企画記事をより強化して、各記事の質を高める方向へ
ボクシルマガジンを運営するスマートキャンプさんには今回、会場提供もいただきました!ありがとうございました。
「FRAME」 中島 大さん
自転車保険の情報サイト「自転車保険とは?その必要性や賢い選び方|マサルでもわかる自転車保険」のコラムから始まったのが、ガチじゃないライトな自転車乗りの人向けのメディア「FRAME」です。
Six Apartも以前取材いただきました! 往復110kmのツワモノも!? IT企業社員の自転車通勤生活 -シックス・アパート社訪問【前編】
多くのオウンドメディアは本体事業への集客やブランディングを目的に運営していますが、FRAMEは単体でもマネタイズを進めているところが特徴です。その原動力になっているのは、自転車メディアとしては国内最大級のトラフィック量。ただし、現在はその90%を検索に依存しているため、今年はコンセプトを練り直し自転車のあるライフスタイルを提案するメディアへの進化を進める予定だそう。
そして、ただいま編集長を募集しているとのこと。我こそは、という方がいらしたら「株式会社自転車創業 - Wantedly」をご覧ください。
まとめ
動画マーケティングトレンドのお話をされた平松さん以外の三名に共通するポイントは、「SEOでの新規流入目的のオウンドメディアを脱却し、より訪問者とのエンゲージメントを重視する次のフェーズへ向かっている」というところでした。各社メディアを立ち上げ、ある程度軌道に乗ってきて次の戦略を立てるタイミングと、目指す方向性が近づいているなというのが印象的でした。
LT登壇および勉強会にご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
次回の勉強会は、2017年3月16日(木)に開催予定です。テーマに沿ったライトニングトークを数名に行っていただくスタイルでの運営を予定しています。告知と参加申込は勉強会のFacebookページにて行います。参加希望の方はSix Apart ブログ主催 オウンドメディア勉強会のページから、お申し込みください。
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