4月25日に発生したネパール大地震で、アメリカ政府はオスプレイ4機を救援活動のために、沖縄の普天間飛行場から現地に派遣した。4機は5月3日、首都カトマンズの空港に到着し活動を開始。しかし、活動の最中に住宅の屋根を吹き飛ばしてしまい、地元紙に「使えない」と報じられたという。沖縄タイムスが現地紙「カンティプール」の記事を伝えた。
カンティプールは在日ネパール国大使館も紹介する日刊紙。記事は「オスプレイは使えない、アメリカから4機が到着」という見出しで英語で書かれており、5月5日にインターネット上で配信された。4機のうち1機が、ネパール中央部ドラカのチャリコート地区本部まで300キロの救援物資を輸送する際、住宅の屋根を吹き飛ばす被害を発生させたという。
現地にいるロイターのロス・アドキン記者は5日、「アメリカのオスプレイが、チャリコート地区への支援活動からの撤退に直面している。ローターが強力すぎて、建物を損傷させる懸念がある」とツイートした。
オスプレイは長距離を飛ぶことができ、また大量の貨物を輸送できる。しかし、ネパールのような山岳地帯では、必ずしも便利というわけではない。ウォール・ストリート・ジャーナルは、オスプレイが山岳地帯で使われる際の欠点を、「狭い場所では、巻き上げた砂煙が視界を悪くし、空中に停止するホバリングも難しくなる」と解説した。
オスプレイのローターが巻き起こす砂埃がどれほどのものか、実際にネパールで支援活動を行っている在沖縄米軍基地所属部隊の動画を紹介しよう。
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