9月の統一地方選挙で勢力交代が起きたオスロ。8年間におよぶ保守派勢力の統制から、推進的な3党が権力を握ることとなったオスロでは、猛スピードで政策改革がおこなわれている。連日メディアから発表されるオスロの街づくり方針に喜ぶ者もいれば、戸惑う者もいる。
ノルウェーの今年の流行語大賞は、「グリーン・シフト」、つまり「緑の政策転換」だ。環境に優しい国づくりを政治家が目指す。
オスロといえば、電気自「動」車の街として国外からの訪問者を驚かせてきたのだが、これからは電動自「転」車の街を目指していくようだ。
市の環境・交通局は、電動自転車の利用者を増やすべく、2016年以降の購入者には、購入価格の20%、最高約7万円(5000ノルウェークローネ)を補助することを地元紙アフテンポステンでのインタビュー記事で発表した。同局に問い合わせたところ、公式発表は年明けとなるが、記事内容に間違いはないそうだ。
アフテンポステン紙の公式Facebookのページでは、読者から「どうして普通の自転車で通勤している人にはサポートがないの?」という疑問も多く届いている。
2019年夏までに、オスロのカーフリーを目指すオスロ市議会は、なんと禁止対象予定の一般自動車に含まれる、電気自動車までも中心地での使用を禁止する予定だ。
さらに、雪が積もる冬の自転車利用者も増やすなど、自転車推進計画に大量の予算を投入する。
自転車の街づくりにおいて、ご近所の北欧デンマークやスウェーデンに大きな遅れをとっているノルウェー。4年以内に、市民が車よりも自転車を選びたくなる制度を整えることができるだろうか。
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