消えなかった光。住民投票敗北→大阪ダブル選挙圧勝は、変革のモデルケースになる

何か大きなきっかけがなければ、「議論が深まる」などということはありえないと知るべき。

こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。

20時ちょうどに大阪ダブル選挙は、府知事・市長ともに維新候補に当確が出ました。

まだ開票は終わっていませんが、NHKの出口調査では

府知事選で30ポイント、市長選で20ポイントの差がつき、

文字通りの圧勝となったようです。

大阪都構想住民投票では接戦だった民意が、

どうしてここまで開くことになったのか。

1.大阪都構想の「対案」だった大阪会議がグダグダで、まったく進展しなかったこと

2.自民党と共産党が手を組む「野合」に、多くの有権者が拒否感を示したこと

3.先の住民投票で、改革自体への理解が深まったこと

等など様々な要因が考えられ、非常に興味深いところです。

私的にこの中でもっとも重要だと思うのは3番で、これからの大阪改革は

今後の日本の政治が変わるモデルケースになるのではないかと感じています。

圧倒的な民意を受けて大阪維新は、再び都構想を練りあげて住民投票にかけるでしょう。

その際には前回否決された反省を活かし、より良い設計図が出来上がっているはずです。

そして今度こそ、その住民投票は可決されるのではないかと思います。

今回、大阪都構想への「住民投票」という大きな出来事があったことがきっかけ

大阪の人たちは真剣に自分たちの未来を、大阪の可能性を考えました。

そして「議論が深まった」結果、

・対案のようでごまかしの極みだった大阪会議

・まったく政策理念が相異なる勢力が手を組む矛盾

に対して明確にNoを突きつけて、異なる結論を出しました。

これは大きな前進であり、民主主義のレベルアップです。

我が国は常に、このように「何かを正面から議論すること」を避け続けてきました。

その最たるものが憲法改正ですが、その他大小たくさんの政策課題についても、

「まだ時期尚早、議論は深まっていない」

「二者択一で選べるような課題ではない」

「投票などを行えば、有権者の間にしこりがのこる」

「雰囲気に流されやすい議題を、国民投票にかけるのは危険」

などともっともらしい言い訳を並べて、背を向けていたのです。

しかし何か大きなきっかけがなければ、「議論が深まる」などということは

ありえないと知るべきだと思います。

「どの時点の民意をもって『決定』とするか」

は確かに難しい問題ではありますが、

大きな政策決定については何度でも議論・採決をすれば良いのです。

間違っていたと気づけばやり直せる、そのために4年に1度の選挙があります。

おそらく我が国最大の課題である憲法改正を実施するとすれば、

このプロセスを取るしかないと思います。

否決され、案を練り直し、また国民投票にかける。

これを繰り返すことで、国民的な合意が出来上がっていくはずです。

いつまでも「時期尚早」と国民との対話(≒直接投票)を避け続けている国に、

政治的な成熟はありえません。人も、街も、政治家も変わっていける。

そんな可能性を見た、今回のダブル選挙の維新勝利でした。

もちろん、この結果を活かしていくのはこれからです。

大阪の行方には、引き続き強く注目してしていきたいと思います。

政治に光が残って、本当に良かった。

大阪の未来に希望が生まれて、本当に良かった。

それでは、また明日。