「差別から目をそらさず、立ち向かう」LGBT法連合会が声明【フロリダ銃乱射】

わたしたちは極めて重く受け止め、強い遺憾の意を表明しなければならない。
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EMBASSY OF THE UNITED STATES OF AMERICA, WARSAW, POLAND - 2016/06/13: Flowers, candles, and flags are seen in front of the Embassy of the United States of America in Warsaw, Poland as a tribute to the victims of the horrific mass shooting that killed 50 people and left over 50 more injured in Orlando, Florida. The shooting took place in a LGBT friendly nightclub called Pulse in Orlando over the weekend. One day before, in Warsaw, Poland, and across many other European and American cities, thousands of people took part of Gay Pride parades. The shooter who was killed in the shooting has been identified as Omar Mateen, a 29-year-old man born in New York with Afghan origins. This latest shooting is the worst mass shooting in the history of the United States. (Photo by Anna Ferensowicz/Pacific Press/LightRocket via Getty Images)
Pacific Press via Getty Images

死者49人を出したアメリカ・フロリダ州オーランドの銃乱射事件を受けて、LGBTを支援する全国のNPOや弁護士らでつくる団体「LGBT法連合会」が6月14日、「あらゆる差別から決して目をそらさず、立ち向かう決意を改めて表明する」などと声明を発表した。

以下に全文を紹介する。

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アメリカ合衆国フロリダ州 オーランドにおける銃乱射事件にあたっての声明

2016年6月12日未明、アメリカ合衆国フロリダ州オーランドにおいて、銃乱射事件が起こった。報道によれば、この事件はいわゆる「ゲイクラブ」と呼ばれる「パルス」という店舗で起こったとのことである。まずもって、この事件で犠牲となられた方がたに哀悼の意を捧げるとともに、パートナーや「家族」、友人をなくされた方をはじめとする、この痛ましい事件のすべての関係者にお見舞いを申しあげる。

今回の事件が発生した原因や、犯人の動機については必ずしも明らかではないと認識している。しかし、多くのいわゆる「LGBT」当事者の集まる場所における犯行であることから、何らかの差別や蔑視、あるいはこれらに基づく憎悪が背景にあったことが推察される。このような差別が暴力へつながり、多くの人を傷つけ、殺めるまでに至ったとすれば、そのことをわたしたちは極めて重く受け止め、強い遺憾の意を表明しなければならない。

私たちはホモフォビア(同性愛嫌悪)やトランスフォビア(トランス嫌悪)をはじめとするあらゆる差別から決して目をそらさず、立ち向かう決意を改めて表明する。また、こうした差別に立ち向かう、世界の人びととつながり、このような惨事を繰り返すことのない、全ての人が包摂される社会を目指して、いわゆる「LGBT」差別禁止法の制定をはじめとするあらゆる取組みを進めていく。

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