48歳独身の男性市長に対し、早く結婚するように要請した女性議員が戒告処分を受けた。
舞台となったのは秋田県大館市議会。2月29日、一般質問した相馬ヱミ子議員(67)が、福原淳嗣市長に対し「まだ結婚もしていない。子どももいない。これでは同じ土俵で議論できない」と発言した。「市長にはぜひ、この任期4年間の間に結婚してもらいたい」とも注文した。地元紙のサイト「さきがけonTheWeb」などが報じた。
この発言が不適切として議会は同日、懲罰特別委員会を設置。同委員会は「市長のプライバシーを傷つけた発言で適切ではない」「議会の円滑な運営を妨げ、混乱をもたらした」などと結論を出し、3月1日の本会議で相馬氏を戒告処分とすることを賛成対数で議決した。
仲沢誠也議長が「市長個人の私生活に及ぶ不適切な言辞を用い、議会の体面を汚したことは、議員の職分に鑑み誠に遺憾」と戒告文を読み上げた。大館市議会で懲罰処分を議決したのは23年ぶり。
産経ニュースによると、相馬氏は「以前の市議会で市長から『お母さん』と呼ばれたこともあり、親心で子育ての重要性を訴えた。結婚は私的なことで、誤解を招く表現だったが、悪意はなく、戒告は納得いかない」と話しているという。
相馬氏は7期目。2010年から2013年まで社民党県連副代表を務めた。市議会では民主、社民系などでつくる会派「新生クラブ」に所属している。
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