「予言者がいたとは・・・」「これは噴火の予知ですよね」。御嶽山噴火をめぐるネット上の投稿が話題となっている。
9月27日、7年ぶりに噴火を起こした御嶽山。突然の水蒸気爆発で、登山客の死者が続出するなど大きな被害が出ているが、気象庁の担当者は会見で「噴火の予知は困難だった」とする認識を示した。しかし、この噴火を1週間前にQ&Aサイトの「Yahoo!知恵袋」に9月20日、次のような質問が掲載されていた。
岐阜県御岳山の登山道で今回の噴火で影響がある道は有りますか?また噴火した場所に一番近くまで行くにはどの登山道がいいでしょうか? 私見ですがもう廃道になってますが旧湯川温泉山荘へ繋がる登山道が良いのではと思っていますが荒れ果てた山道どうなってるのかご存知の方みえますか?
(maccatney0さん 2014/9/20 09:11)
この質問に対して、21日に「今年噴火してないでしょう!」とする回答があったが、質問者の「9月に入って噴火してますよ 」と冷静だった。この投稿は当時、ほとんど話題になっていなかったが、27日の噴火後に再発見されネット上で拡散した。
「なぜ噴火を予言できたのか?」。Yahoo!知恵袋で本人への問い合わせが相次いだが、29日に彼は次のように解答した。
お答えします。噴火一週間まえですから9月21日はその一週間前に水蒸気爆発が有ったと言うニュースを聞きました。 で急がねば口永良部島の二の舞になってしまうと火口見学を急いだのは確かです
(maccatney0さん 2014/9/28 22:51)
しかし、水蒸気爆発は2007年以降、9月27日になるまで観測されていなかった。この人は、未来のニュースでもキャッチしたのだろうか。しかし、9月上旬のニュースを調べると、水蒸気爆発こそ起きていなかったものの、御嶽山ではある「異変」が起きていた。
■9月上旬、御嶽山では火山性地震が急増
9月10日、御嶽山では火山性の地震が一日に85回も発生、2007年の噴火以来の回数となっていた。気象庁では「火山灰等の噴出の可能性」を警告しており、NHKでもそのことを報じていた。問題の投稿は、このニュースのことを指摘していた可能性もありそうだ。
岐阜県と長野県の境にある御嶽山で、10日昼ごろから火山性の地震が増えていて気象庁は火口付近では火山灰などの噴出に注意するよう呼びかけています。
(NHKニュース「御嶽山で火山性の地震増加」のグーグルキャッシュより 2014/09/11 19:08)
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