キラウエア火山の溶岩流、ハワイ島の村に到達する可能性(画像)

ハワイ島のキラウエア火山は、6月27日に、プウ・オオ火口から溶岩流を大規模に噴出させた。
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Ed Coykendall
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ハワイ島のキラウエア火山は、6月27日に、プウ・オオ火口から溶岩流を大規模に噴出させた。この溶岩流はいまだに流出を続けており、ハワイ火山観測所の推測によれば、あと2週間ほどで、近くのパホア村に到達する可能性があるという。

今回の溶岩流は、9月末にいったん勢いが収まったが、その後再び勢いを増し、今は1日に約120メートルずつ進行している。ただし、10月7日夜の時点では、人の住む地域に差し迫った危険は迫っておらず、公式な避難命令は出ていない(非常事態宣言は9月26日に出ている)。

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キラウエア火山は、20世紀中に45回の噴火が記録されている。1983年1月にプウ・オオ火口から始まった噴火は、幾度かの活動の不活発化はあるものの、現在も継続している(大抵は爆発的な噴火ではなく、溶岩を流出するタイプの噴火を行う)。

アメリカ地質調査所によれば、プウ・オオ火口の噴火は、1983年に始まって以来、214棟の建物を破壊してきたという。

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ここに掲載している写真は、地元の写真家エド・コイクンダル氏が最近発表したものだ。ハワイ島の星空の下で赤い光を放つ溶岩流の魅力的な美しさを捉えた同氏の作品には、パホア村に近い「チェーン・オブ・クレーターズ・ロード」沿いで撮影されたものや、溶岩流の発生源近くで撮影されたものなどがある。

コイクンダル氏の自宅は、ヒロ市の中心部から1時間以内の場所にあり、溶岩流に直接脅かされているわけではないが、そうではない人たちが大勢いることを同氏は知っている。

「仕事の行き帰りに何が起こるかわからないとか、自分の家が溶岩流の影響を直接受けることにならないかといった不安に、誰もが怯えているようだ」と同氏はハフポストUS版の取材に対して述べ、「すでに家から離れ、家を空けたままにしている人を個人的に何人か知っている」と付け加えた。

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ハワイ州では、現在流れ出ている溶岩流が、パホア村と他の地域を結ぶ唯一の道路である州道130号線を覆ってしまった場合に備え、溶岩石の間を抜ける片側1車線の避難道路の建設をすでに始めている。

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[Carla Herreria(English) 日本語版:佐藤卓/ガリレオ]

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