8月24、25日の大雨の影響で実施が危ぶまれていた、秋田県大仙市の花火大会「大曲の花火」が、予定通り26日に実施されることになった。大会の運営側が公式サイト上で発表した。
「大曲の花火」として知られる全国花火競技大会は、全国各地の花火師が美しさや独創性を競う大会で、例年70万人余りが訪れている。
ところが24日から大仙市を襲った大雨の影響で、近くの雄物川が氾濫し、花火大会の会場が一時冠水。設置されていた桟敷席や花火の打ち上げに使うケーブルが水につかり、開催が危ぶまれた。
Twitter上でも、水に覆われた会場の写真とともに、中止を懸念する声が上がっていた。
市と大曲商工会議所が観客席の泥を落としたり、草むらに殺虫剤をまいたりして復旧に努めた結果、「会場の設営や花火の打ち上げは可能だ」と判断し、予定どおり26日に開催することを決めた。
有料の自由観覧席は、雨の影響で足場が悪くなっているため無料とする代わりに、募金箱を設置して来場者に協力を求める。大会側は「長靴など十分な対策をしてお越し下さいますようお願い致します」と呼び掛けている。
開催決定が発表されると、Twitter上では「思い出に残る花火大会になるといいな」「開催できたのは多くの人の尽力があったことを忘れない」などと、喜びの声が広がった。
■大曲の花火とは?
「大曲の花火」は1910年からに始まった花火大会。昼花火、夜花火の部に分かれ、参加28社の花火師が美しさや独創性を競う。
昼花火では5号玉5発、夜花火の部では10号玉(尺玉)2発と創造花火が審査対象となり、夜花火の部で最も優秀と評価された花火をつくった花火師に対して、内閣総理大臣賞が送られる。
昼花火は午後5時半、夜花火は午後6時50分からそれぞれ開催される。