オリンパス、カメラ事業を売却へ。スマホ普及で3期連続赤字だった。

スマートフォンの普及で収益が悪化。2020年3月期まで3期連続で営業損失を計上していた。
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筆者が所有するオリンパスのカメラ。左がフィルムカメラのOLYMPUS XA(1979年発売)。右がデジタルミラーレスカメラのOLYMPUS OM-D E-M1(2013年発売)
Kenji Ando

オリンパスは6月24日、デジタルカメラなどの映像事業を新会社として分社化し、国内の投資ファンドに売却すると発表した

赤字が続く映像事業を黒字化が見込めるように「構造改革」した上で分社化し、12月31日までに投資ファンドの日本産業パートナーズに売却するという。

■80年以上のカメラ事業の歴史

オリンパスは1936年に自社製のズイコーレンズを搭載した「セミオリンパスI型」を発売して以降、80年以上にわたってカメラ事業を継続してきた。

ニコンとキヤノンという2大メーカーに比べると小型のカメラに開発に定評があり、1959年に発売されたハーフ判カメラ「オリンパス ペン」は大ヒット。2000年代に入ってからもミラーレスデジタルカメラとして「オリンパス ペン」の名前を復活させて人気を集めていた。

しかし、スマートフォンの普及でデジタルカメラの市場が縮小する中で収益が悪化。2020年3月期まで3期連続で営業損失を計上していた。