リオデジャネイロ・オリンピックで、中国競泳の傅園慧(フ・エンケイ=20)選手が話題を集めている。
女子100m背泳ぎで銅メダルを獲得したことを、レポーターに言われるまで気付かず、カメラの前で突然大喜びしたり、表彰台で面白い顔をしたり、その個性的なリアクションで、中国だけでなく海外でも人気者となった。
銅メダルだと伝えられ、カメラの前で大喜びする傅選手
メダルを片手に、面白い表情をみせる傅選手(左)(REUTERS/DAVID GRAY)
そして今度は、傅選手の試合後インタビューで飛び出したある一言が、大きく注目されている。
13日(土)の女子400mメドレーリレーに出場した傅選手は、試合後に他の選手と共にテレビのインタビューを受けた。その途中、カメラの前でしゃがみ込んでしまった。
中国のニュースサイト「シャンハイスト」によれば、リポーターに「お腹が痛いんじゃないですか?」と尋ねられた傅選手はこう答えた。
「昨夜、生理がきたんです。あと、今すごく疲れていて。だけど、これは言い訳ではありません。それとは関係なく、今日は十分に実力を出す事ができませんでした」
カメラの前でしゃがみこむ傅選手
「昨夜、生理がきたんです。あと、今すごく疲れていて」と話す傅選手
女性アスリートの生理は未だに「タブー視」されがちだ。2015年にイギリスのテニス選手のヘザー・ワトソンが、全豪オープンで敗退したとき「女の子の事情で体調が万全でなく、めまいやエネルギー低下があった」とBBCに語った。元テニスプレーヤーのアナベル・クロフト選手も「生理はタブー視されている」とコメントしている。あるイギリスの調査では、「月経周期が練習や試合に影響する」と回答したアスリートが、半数を超えた。
カメラの前で生理のことを率直に伝えた傅選手は、これまであまり公に語られてこなかった「スポーツ選手と生理」の問題に光をあてたことでも、新しい風を吹き込むかもしれない。
ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳・加筆しました。
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