【エンブレム撤回】ベルギーのデザイナー、訴訟を継続 「理由が唐突で不明確だ」

2020年東京オリンピックの公式エンブレムについて、「模倣だ」としてIOCに訴訟を起こしていたベルギーのデザイナー、オリビエ・デビエ氏は、訴訟を続ける考えを明らかにした。
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Belgian designer Olivier Debie shows the official emblem for the 2020 Tokyo Olympics and his logo for the Theatre de Liege on a screen in his office in Liege, Belgium, on Friday July 31, 2015. The designer of the emblem for the Tokyo 2020 Olympics says he did not copy a Belgian theater logo that looks similar. Kenjiro Sano's emblem for the Tokyo games bears a striking resemblance to the logo for Belgium's Theatre de Liege, created by designer Debie. (AP Photo/Geert Vanden Wijngaert)
ASSOCIATED PRESS

白紙撤回が決まった2020年東京オリンピックの公式エンブレムについて、「模倣だ」としてIOCに訴訟を起こしていたベルギーのデザイナー、オリビエ・ドビ氏は、訴訟を続ける考えを明らかにした。

AFP通信によると、ドビ氏は撤回の一報を聞いたときは「我々の勝利だ」と思ったと言うが、組織委員会が記者会見で説明した内容について「ロゴを撤回した理由が唐突で不明確だ」と批判している。

組織委員会の武藤敏郎事務総長は9月1日の記者会見で、撤回理由について、ドビ氏から訴訟を起こされたこととの関連を否定していた

ドビ氏は、2011年に発表したベルギー・リエージュの劇場ロゴが、今回のエンブレムに酷似していると訴えていた。イギリス・BBCのラジオ番組でドビ氏は「オリンピック委員会は巨大な組織なので、最初、争う勇気はなかった」と話した。しかし、リエージュの劇場監督が「何か行動を起こす」よう求め、著作権の問題に詳しい弁護士を紹介するなど協力したという。

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