オコエ瑠偉選手を「野性味全開」「本能むき出し」 スポーツ報知の記事に批判【UPDATE】

ナイジェリア出身の父を持つオコエ選手を、アフリカの動物にたとえたような表現で伝えたスポーツ新聞の記事に批判が相次いでいる。
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夏の全国高校野球選手権大会に出場している関東第一高校(東東京代表)のオコエ瑠偉選手。ナイジェリア出身の父を持つオコエ選手を、アフリカの動物にたとえたような表現で伝えたスポーツ新聞の記事に批判が相次いでいる。

問題となったのは、8月12日付「スポーツ報知」の記事。11日の高岡商戦で3安打4打点、49年ぶりとなる1イニング2三塁打の活躍を、アフリカの動物にたとえた表現が複数箇所に見られた。

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巨人の今秋ドラフト上位候補に浮上した、ナイジェリア人の父を持つ関東第一のオコエ瑠偉外野手(3年)が、野性味を全開させた。初回に一塁強襲安打を俊足で二塁打にすると、3回には49年ぶり2人目の大会タイとなる1イニング2三塁打。4打数3安打4打点に、守っては悪送球で“サク越え”。規格外の身体能力で聖地を沸かせ、チームを5年ぶりの16強入りに導いた。

味方まで獲物のように追いかけた。3回先頭で右中間三塁打を放つと、打者一巡。5点リードのなお2死満塁で再び、右中間を破った。「前が詰まっていたので、(一塁走者の)阿部を確認しながら行った」。言葉とは裏腹に、リードをとった一塁走者が三塁に到達する前に、二塁を蹴った。

真夏の甲子園が、サバンナと化した。オコエは本能をむき出しにして、黒土を駆け回った。初回先頭。痛烈な打球が一塁手を強襲すると、目を見開き、走路を膨らませた。

ヤクルト・小川シニアディレクターは「本能を思い切り出す野獣のようだ」。ロッテ・諸積スカウトは「ストライドが長い。ヒョウみたい」。スカウト陣からは野性的な賛辞が続出した。

「ここで高得点をつけると、満足する自分が出てきてしまう」。飢えたオコエが、浜風をワイルドに切り裂く。

この記事に、Twitterのユーザーから批判が相次いだ。

ハフポスト日本版は、8月14日午前、報知新聞東京本社に取材を申し入れた。同社は申し入れ後にインターネット上の記事を削除した。14日午後3時時点でまだ同社からの回答は得られていない。

【UPDATE】2015/08/14 16:03

報知新聞社企画本部は、ハフポスト日本版の取材に対し「記事へのご批判があった事実を真摯に受け止め、今後の報道に生かしたいと考えます」とコメントした。