2015年はじめ、アメリカ・オハイオ州の高速道路上で、ハイウェイ・パトロールの警官エリック・デヴァースさんが交通事故の現場に到着すると、セミトラックの運転席で、シートベルトが締められたままで弱々しくあえぐように呼吸をしている半目開きの運転手を発見した。デヴァースさんによると、この運転手はすぐに白目を剥き、呼吸が停止したという。医療スタッフが到着したのは、その12分後だ。
ダッシュボードに搭載されたカメラには、デヴァースさんがこの運転手の命を救おうと一生懸命になる映像が映し出されていた。
「呼吸を続けて」。デヴァースさんが男性に呼びかけている様子が聞こえる。
「こんなところで死なないで」警官の呼びかけは、その後叫び声に変わっている。
「こんなところで死んじゃだめだ! お願いだ! 目を開けてくれ。お願いだ!」
デヴァースさんが数を数えながら心臓マッサージする様子や、同じく救助に当たっている通りがかりの人に指示している様子が聞こえる。「頭を押さえて。動かさないように。優しく頼む」。デヴァースさんの声が聞こえる。
オハイオ州ハイウェーパトロールによると、緊急医療スタッフが現場に到着すると、運転手は自発呼吸を開始し、容体は安定したという。男性はその後、地元病院に搬送され、完全に回復した。
オハイオ州ハイウェーパトロールは、デヴァースさんの迅速な対応がこの運転手の命を救ったと賞賛している。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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