オハイオ州立大学で男が車と刃物で襲撃、学生たちが緊迫の現場ツイート

「5、6回銃声が聞こえた。誰かが地面に倒れている」
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アメリカ中西部オハイオ州コロンバスにあるオハイオ州立大学(OSU)で11月28日、男が車で通行人に突っ込んだあと、刃物で切りつけ、11人が負傷し、うち1人が重体。

地元警察の発表によると、容疑者はOSUの学生アブドゥル・ラザク・アリ・アルタン氏で、警察に射殺された。

OSU警察クレイグ・ストーン署長は28日午後の会見で、アルタン容疑者は車で縁石を乗り越え歩行者に突っ込んだ。その後車を降り、肉切り包丁で歩行者たちを切りつけ始めた。犯行は1分以内に行われたという。

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オハイオ州立大学キャンパス内の犯行現場

「僕が寮の部屋で座っていたとき、銃声が聞こえ、その10秒後にサイレンが聞こえました」。OSUの新入生ステファン・ユンカーさんはハフィントンポストUS版にTwitterを通じて語った。「外を眺めたら、2、3本向こうの通りに消防車と警察がいて、地面に人が倒れていました」

「硝煙のようなにおいがして、みんなが建物の中へ走っていきました」。OSUの学生マッケンジー・バートさんはハフィントンポストUS版にTwitterで語った。「いたるところに警察がいて発砲していました。ほかの4人の女の子たちだけで建物の中へ入って鍵を閉め、そこにあるものを何もかもドアの前に積み上げました」

OSUキャンパス17番通りの部屋は女子4人でバリケードをつくった。ここは安全、他の人たちもそうでありますように。

警察に囲まれて地面に横たわる犯人の写真をツイートした人もいた。

「いつもと変わらない日、クラスから出てきても、何一つ怪しいものはなかったけど、広場に出てみると、叫び声が聞こえたのは叫び声でした」学生のシドニー・アイルランドは、ラジオ局「610WTVN」に語った。「拳銃のように聞こえました。みんな逃げられる方向へ四方八方に走っていきました。私はトイレに逃げ込み、鍵をかけることができました」

5、6回銃声が聞こえた。誰かが地面に倒れている。私の寮から見える。

僕は大丈夫。男が火災警報のために車で僕たちのグループに突っ込んできて、ナイフと銃を持って出てきた。OSUが無事でありますように。

Instagramなどには、緊迫した現場の写真が次々とアップされた。

OSU警察の広報担当者ベン・ジョンソン氏によると、被害者は刃物による負傷に加えて、自動車に轢かれた傷も負っているという。OSUは犯行発生時、無差別殺傷事件発生の警報を発令し、キャンパスを封鎖した。しかしこの時点で容疑者が銃を持っているかどうか、また単独犯かどうかも不明だった。

コロンバス消防署の広報担当者レベッカ・ディーム氏はハフィントンポストUS版の取材に、けが人11人のうち、1人が重体で残りの被害者の命に別状はないと述べた。病院の広報担当者アイリーン・スカヒル氏によると、被害者のうち何人かはOSUのウェクスナー医療センターに搬送された。この医療センターでは4人の被害者を治療しているが、全員命に別状はない。

「走れ、隠れろ、戦え。ワッツホール。19番通りとカレッジ」。学校の危機管理チームは午前9時56分にツイートした。午前10時08分ごろ、キャンパスが封鎖され、室内への避難勧告は90分後に解除された。大学によると、その日の残りの授業はすべて休講になった。

ツイートの言葉は国土安全保障省が勧める、無差別殺傷事件への基本の対応策だ。

対応策では、「危険に遭遇した人は、逃げられるなら走るべきである。それが無理なら隠れる場所を探すべきである。他にどうしようもない場合のみ、そばにあるものを何でも使って近づいてくる攻撃者を「無力に」するため戦うように」と勧めている。

ハフィントンポストUS版より翻訳・加筆しました。

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