長崎県五島列島沖に巨大風力発電機が完成。環境省が10月28日、現地の船上で開所式典を開いた。今後は、実証実験を経て2016年度の実用化を目指している。MSN産経ニュースが報じた。
再生可能エネルギーの導入を推進する環境省は、洋上水力発電の実用化を進めている。今回の洋上発電機は、洋上に浮かべるタイプで、全長170メートル、風車は80メートルになるという。
発電機は海に浮かべる「浮体式」と呼ばれるタイプで、全長170メートルの縦長の浮きのような形。直径80メートルの風車部分が海上に浮かび、波や風で傾いても自然に起き上がるよう設計されている。
(MSN産経ニュース「長崎・五島沖に巨大風力発電機、「浮体式」の洋上型で実証運転」より 2013/10/28 10:20)
また発電能力は、国内最大規模で、発電量は一般家庭1800世帯分に当たるようだ。
今回の施設では、28日から実証実験が始まり、発電能力は以前の20倍の2000キロワットと国内最大の規模で、発電量は一般家庭1800世帯分に当たります。
(NHKニュース「国内最大規模の洋上風力発電施設 五島沖に完成」より 2013/10/28 11:43)
環境省によれば、洋上風力発電のうち水深が浅い「着床式」の風力発電施設や、国内3カ所で運転を開始しているが、今回のような深い海域に対応する浮体式の風力発電施設は国内初。世界でもノルウェーで1基のみ運転されているのみだという。他に、福島沖などでも洋上に風車を浮かべ発電する「浮体式洋上風力発電」の実証が進んでいる。
また、経済産業省でも、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度(FIT)で、来年度にも洋上風力発電向けの買い取り価格を設定する取り組みが進んでいる。現状、陸上、洋上を問わず買い取り価格は同じだが、建築費用がかかる洋上については、陸上の1.5〜2倍程度になる予定だという。
※洋上風力発電の実証実験が始まりました。再生可能エネルギーの普及が進むことについて、どう思いますか? 意見をお聞かせください。
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