アメリカ・テキサス州オースティン警察の警官ダスティン・クリンクスケールズさんは、7月初めに通常業務の交通取締まりで女性の車を止めた。しかしその後、その女性の命を助けることになるとは思いもしなかった。
地元テレビ局「KVUE」によると、クリンクスケールズさんは7月5日、ある女性が運転している車を止めた。運転中に携帯電話を使用しているのではと思ったからだ。しかし警官は女性の車に近づくと、すぐに異変に気づいた。女性は自分ののどを押さえていた。
「大丈夫ですか? 何かのどに詰まってるんですか?」クリンクスケールズさんが問いかけた。
女性は、ビスケットがのどに詰まって息ができなかったのだ。クリンクスケールズさんはすぐに女性を運転席から降ろし、ビスケットを除去するまでハイムリック法を試みた。
ハイムリック法とは、患者の体を背後から抱え、上腹部を強く圧迫してのどに遺物を詰まらせた人を救助する方法だ。
酸素不足で女性は気絶したが、クリンクスケールズさんは、なんとか女性の頭が地面にぶつかる前に体を受け止めることができた。
この出来事は、警官のダッシュボードのカメラによって一部始終が撮影されていた。
地元局「KXAN」によると、この女性の父親もたまたまオースティン警察の警部だった。女性はあまりメディアの前で語ろうとはしなかったが、父親のデイモン・ダン警部は、娘が「非常に感謝している」ことを報道陣に伝えた。
ダン警部は、「娘は他の誰でもない、クリンクスケールズさんがあそこにいてくれて本当にラッキーだった、と言っています」と語った。
オースティン警察のマイケル・エベレス警察署長は、クリンクスケールズさんの救命行動を表彰した。
「何か変だ、とすぐに気付き、迅速に行動して気道を確保したのは本当に素晴らしいことだ」とエベレス署長は KVUEに語った。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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