STAP細胞論文問題をめぐり、理化学研究所の研究室からES細胞(胚性幹細胞)が盗まれたとする窃盗容疑での告発を受け、兵庫県警が、STAP細胞論文の著者だった小保方晴子・元理研研究員(32)から参考人として任意で事情聴取していたことが2月17日にわかったと、毎日新聞などが報じた。
この問題を巡っては、理研OBの男性(61)が昨年1月、容疑者不詳で窃盗容疑の告発状を県警に提出し、県警は同5月に受理していた。
理研発生・再生科学総合研究センター(神戸市中央区)にあった研究室から何者かがES細胞を持ち出したとの告発内容。論文は2014年7月に撤回され、理研の調査委員会が同年12月、「STAP細胞はES細胞が混入した可能性が高い」とする最終調査報告書を発表していた。
(兵庫県警:小保方元研究員を参考人聴取 ES細胞窃盗告発 - 毎日新聞より 2016/02/17 23:57)
小保方氏の研究室からは「ES細胞」と書かれた容器が見つかったが、これまで小保方氏側は故意や過失による混入を否定している。
小保方氏はES細胞の混入について、1月に講談社から出版した著書「あの日」の中で、「私がES細胞を混入させたというストーリーに収束するように仕組まれているように感じた」などと主張。かつての研究室のトップで論文の共著となる人が加担していたことを強く示唆し、「研究室の中の細胞やマウスを研究室の主宰者が知らないはずはない」などと記していた。
ES細胞は、さまざまな体の器官の細胞に変化できる、いわゆる「幹細胞」の一種。受精卵から取り出して作製される。
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