STAP細胞の論文不正問題で、イギリスの科学誌ネイチャーが関連論文2本を撤回する見通しであることが6月30日、分かった。理化学研究所の小保方(おぼかた)晴子氏をはじめとする著者たちは撤回に同意していた。複数の関係者が明らかにしたと、MSN産経ニュースなどが伝えている。
研究成果の根拠となる論文が撤回され、画期的な新しい万能細胞とされたSTAP細胞は発表から5カ月で白紙に戻る。論文は撤回された事実と共に公開され続け、研究者としての信頼性も大きく損なわれる。
STAP細胞が存在するかどうかの検証実験は理研が進めており、7月末から8月上旬にも中間報告が出される予定。小保方氏の参加も検討されている。
(MSN産経ニュース「【STAP論文】ネイチャー、2論文近く正式に撤回 小保方氏の研究白紙に」より 2014/06/30 13:54)
STAP細胞に関わる2本の論文は1月30日付のネイチャーに掲載された。このうち細胞の作製を報告した主要な論文には、理研が小保方氏に画像の捏造と改ざんの不正があったと認定、撤回を勧告していた。
STAP細胞が存在するかどうかの検証実験は理研が進めており、7月末から8月上旬にも中間報告が出される予定。小保方氏の参加も検討されている。
STAP細胞が存在したのかどうかを確認するため、理研発生・再生科学総合研究センター(CDB)は現在、STAP細胞の検証実験を小保方氏の助言を受けながら進めている。今夏に中間報告をする予定。また、小保方氏ら今回の論文発表にかかわった関係者の処分については、理研懲戒委員会が検討を続けている。
(毎日新聞「STAP細胞:ネイチャーが論文撤回へ 研究成果白紙に」より 2014/06/30 12:16)
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