現代浪曲界をけん引する人気浪曲師で、NHK・Eテレの子供番組「にほんごであそぼ」にも出演した国本武春(くにもと・たけはる、本名加藤武=かとう・たけし)さんが12月24日、脳出血による急性呼吸不全のため都内の病院で死去した。55歳だった。朝日新聞デジタルなどが報じた。
千葉県出身。浪曲師の両親のもとに生まれ、1981年に東家幸楽に入門した。曲師が弾く三味線を伴奏に演目を語る従来の浪曲にとどまらず、三味線の弾き語りのスタイルで活躍。2000年には芸術選奨文部大臣新人賞を受賞し、テレビや舞台にも数多く出演した。日本浪曲協会副会長も務めた。
10年12月、公演中に意識を失って入院。リハビリを経て5カ月後に高座に復帰したが、今月、脳出血で救急搬送され、休養していた。
(浪曲師の国本武春さん死去 「うなるカリスマ!」:朝日新聞デジタルより 2015/12/24 11:36)
「忠臣蔵」の「田村邸の別れ」などバラードからロック調まで演奏。忠臣蔵や民話・昔話などを題材にしたオリジナル作品を数々発表した。ブロードウェイ・ミュージカル「太平洋序曲」(宮本亜門演出)に出演するなど幅広く活動した。
ほかの得意ネタに「紺屋高尾」「赤垣源蔵徳利の別れ」など。
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