松谷みよ子さん死去 児童文学作家、「いないいないばあ」「ちいさいモモちゃん」

「いないいないばあ」「ちいさいモモちゃん」などで知られる児童文学作家の松谷みよ子さんが2月28日、老衰のため東京都内の病院で死去した。89歳。
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時事通信社

「いないいないばあ」「ちいさいモモちゃん」などで知られる児童文学作家の松谷みよ子(まつたに・みよこ、本名・美代子)さんが2月28日、老衰のため東京都内の病院で死去した。89歳。葬儀は近親者で営んだ。毎日新聞などが報じた。

東京生まれ。児童文学作家の故・坪田譲治氏に師事した。1960年、信州に伝わる伝説を基に書いた「龍の子太郎」で国際アンデルセン賞優良賞を受賞した。

64年、自らの子供をモデルに、その成長をファンタジックに描いた幼年童話「ちいさいモモちゃん」を出版し、野間児童文芸賞、NHK児童文学奨励賞を受賞。全6巻となった「モモちゃんとアカネちゃんの本」シリーズ(講談社)では、児童文学でタブーとされていた両親の離婚なども描き、発行部数620万部のロングセラーとなった。「いないいないばあ」に始まる赤ちゃん絵本では、優しい語り口が読者を魅了した。

訃報:松谷みよ子さん89歳=児童文学作家 - 毎日新聞 2015/03/09 11:36)

一方、広島の被爆者を描いた「ふたりのイーダ」など反戦平和を扱った作品も発表。「原爆の図」の作者、故丸木俊さんと絵本を共同製作した。ナチスのユダヤ人迫害を取り上げた「私のアンネ=フランク」なども手がけた。

民話研究の第一人者としても知られ、松谷みよ子民話研究室を主宰。全国の民話を採集した「現代民話考」を記した

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