オバマ大統領が広島を訪問 原爆慰霊碑に献花(テキスト中継)

アメリカのオバマ大統領は5月27日、原爆投下国の現職大統領として初めて、被爆地・広島に降り立った。
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アメリカのオバマ大統領は5月27日、原爆投下国の現職大統領として初めて、被爆地・広島を訪問。広島平和記念公園を訪れ、原爆慰霊碑に献花した。

NHKニュースによると、オバマ氏は27日午後5時すぎ、アメリカ軍岩国基地から空路で広島市内のヘリポートに到着、車に乗り換えて平和記念公園に着き、すぐに公園内にある原爆資料館に入った。

資料館から出たオバマ大統領と安倍首相は、歩いて原爆慰霊碑に向かい、並んで原爆慰霊碑の前に立った。午後5時39分、オバマ大統領が花輪を捧げ、10秒ほど目を閉じた。

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その後、慰霊碑の前で演説したオバマ大統領は「私たちは、恐ろしい力が、それほど遠くない過去に解き放たれたことを深く考えるため、ここにやって来ました。10万人を超える日本の国民の方々と、そして何千人もの朝鮮の人々が命を落としました。その魂が、私たちに語りかけています」と述べ、第2次世界大戦で亡くなった犠牲者に言及しながら「私たちは今、この広島の真ん中に立ち、原爆が落とされた時に思いを馳せています。子供たちが目にしたこと、そして声なき叫び声に耳を傾けます。罪のない人々が、むごい酷い戦争によって殺されたことを記憶します。これまでの戦争、そしてこれからの戦争の犠牲者に思いを馳せます」と語りかけた。

さらに「我が国のように、核兵器を持っている私たちは勇気を持たなければならない。恐れのロジックから自由でなければなりません。このような破壊をもたらすような核兵器の保有を減らし、この死の道具が狂信的な人たちに渡らないようにしなくてはなりません」と、核保有国として核軍縮への責任に言及。「私たち人類は、過去で過ちを犯しましたが、その過去から学ぶことができます。人類共通の、戦争が起こらない世界、残虐性をたやすく受け入れない世界を作っていくことができます」と、世界平和の重要性を強調した。

献花には被爆者らも招かれ、オバマ大統領と握手や言葉を交わした。オバマ大統領はその後、公園から原爆ドームを眺めたあと、車に乗って公園を後にした。

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