オバマ大統領が日本に滞在する4月23日〜25日に、警視庁は東京都内の高速道路や一般道で交通規制を実施する。大統領一行の車列が通過する時間帯に合わせて、一時通行止めとなる。
今回の来日におけるオバマ大統領車列の一行は、50台程度になるとみられている。通常、国賓は天皇陛下が乗る「御料車」を移動に利用するが、フジテレビの報道によると、アメリカ政府は大統領が乗るリムジンや警備車両、救急車、無線車などの車輌を自前で空輸。その数は30台以上を予定しており、前後を警備する警視庁のパトカーなどと合わせると、長さは数百メートルになるとみられる。
アメリカの雑誌「Atlantic」が公開したオバマ大統領の基本的な車列に関する分析によると、それぞれの車両の内容は概ね次のような並びになっているという。
1.先遣車:車列より約5分先を走り、ルートの安全を確認する。
2.先行車:先遣車と同様だが、車列より約1分先を走る。
3.先導車:車列を先行する。
4.大統領リムジン(スペア):他のVIPが乗車することもある。
5.大統領リムジン:大統領が乗車する。
6.シークレットサービスのSUV:ボディーガードが乗車
7.電波妨害装置搭載車輌
8,9.軍事要員や大統領医を含む主要スタッフが乗車する
10.突発事案対応車:武装した特殊部隊が乗車する車輌
11.偵察・警護要因が乗車する車輌
12.有害物質などの探知機搭載車輌。放射線量の測定も行う。
13,14.報道車輌
15.通信車:車列と外界との通信を制御する
16.救急車
この他、警視庁の警備車輌や、ホワイトハウスのスタッフ、議員スタッフが乗車する車輌などが加わる。なお警備上の都合により、上記の配列は随時変更される。
■2009年、オバマ大統領来日時の車列の様子(昼)
■2010年、オバマ大統領来日時の車列の様子(夜)
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