米下院議長、オバマケア廃止目指す方針 移民政策で大統領をけん制

ベイナー米下院議長(共和党)は6日、中間選挙後初の記者会見に臨み、医療保険制度改革法(オバマケア)の廃止、または大幅修正を目指す考えを示した
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Reuters

ベイナー米下院議長(共和党)は6日、中間選挙後初の記者会見に臨み、医療保険制度改革法(オバマケア)の廃止、または大幅修正を目指す考えを示した。一方、長らく滞っている石油パイプライン「キーストーンXL」計画の承認と、債務削減は推進する方針を示した。

中間選挙では、共和党が上下両院で過半数を占める勝利を収めた。ベイナー議長は移民制度改革に関し、「大統領が単独かつ一方的に行動すれば、議会で移民制度改革を審議するチャンスがなくなるということを大統領にはっきり伝えた」と述べた。

合法的な滞在資格を証明する書類のない数百万人を救済するため、オバマ大統領は年末までに大統領令を行使するとみられている。これにより、国外退去を迫られるリスクなく、職探しできるような道が切り開かれる可能性がある。

ベイナー議長はまた、雇用促進やキーストーンXL計画など、企業に友好的な法案を成立させる意向を示した。

オバマ大統領はキーストーンXLについて、温室効果ガスの排出量に及ぼす影響を検証中としている。

ホワイトハウスのアーネスト報道官は「議会が特にこの計画に関して何を準備しているのか把握していない」と述べ、関連法案で大統領が拒否権を発動するかどうかには言及しなかった。[ワシントン 6日 ロイター]

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