ニュージーランド南島のゴールデン湾で2月10日、400頭以上のゴンドウクジラが浅瀬に打ち上げられ、政府職員やボランティアが集まり、海に戻す作業を続けている。
10日早朝、政府の保護局係官が少なくとも416頭のゴンドウクジラがフェアウェル・スピット海岸に打ち上げられているのを発見した。数百人のボランティアがニュージーランドのゴールデン湾の北端に集まった。ニュージーランドで史上最多のクジラの打ち上げだった。
500人以上のチームが満潮に乗せて140頭に上るクジラを海に戻したが、多くは方向を誤り、海岸に向けて泳ぎ始めた。再び浜に乗り上げずに湾まで泳ぎ出せたのはわずか50頭だった。ニュージーランド自然保護局の報告によると、少なくとも250頭が海岸で死んだ。
フェアウェル・スピット海岸は、ニュージーランド南島の北西岸にある弧をえがいた狭い砂地だ。専門家はこれが「クジラの罠」になっているとい2015年には同海岸に200頭近いゴンドウクジラが乗り上げ、多くが死んだ。
救出作戦は進行中だが、自然保護局の実施責任者アンドリュー・ラマソン氏は、望みは「徐々に薄れている」と地元メディアに語った。ボランティア、自然保護局係官と海洋哺乳類保護団体「プロジェクト・ジョナ」のメンバーらは、残りのクジラを海に戻す作業を11日の満潮時に再び行う予定だ。
緑の党国会議員のバリー・コーツ氏は、10日に救出作戦の現場を訪れ、なぜこのようなことが続くのか研究するため、緊急に自然保護局の予算増額が必要だと訴えた。
「この大きな哺乳動物と海の楽園を保護するため、私たちは政策を変える必要があります。それほどに悲惨な状況なのです」と、コーツ議員は海岸で語った。
Anthony Phelps/Reuters
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ハフィントンポストUS版より翻訳・加筆しました。
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