『くるみ割り人形』の主役に初の黒人バレリーナ。ニューヨーク・シティ・バレエ団

「観客の中で、『私もできるんだ』と思ってくれる小さな男の子や女の子がいるかもしれない」
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ニューヨーク・シティ・バレエ団の『くるみ割り人形』 左がタナー・カークさん、右がシャーロット・ネブレスさん
ERIN BAIANO/NYC BALLET

このクリスマスシーズン、若きバレリーナのシャーロット・ネブレスさんが、新たな歴史を作った。

11歳のネブレスさんは、ニューヨーク・シティ・バレエ団の『ジョーシ・バランシンのくるみ割り人形』の主役に選ばれ、同バレエ団で同役を演じる初めての黒人ダンサーとなった。毎年行われる『くるみ割り人形』の公演を同バレエ団が初めて行ったのは1954年だった。

ニューヨークのスクール・オブ・アメリカンバレエの生徒であるネブレスさんは、主役を演じる2人のダンサーのうちの1人。他にも2人の若きダンサーがくるみ割り人形であった王子役を交代で演じる。ニューヨーク・タイムズ紙によると、子供ダンサーは通常ダブルキャスト(1つの役に2人の俳優があてられ、交代で演じる)で行われるという。

「私の学校(スクール・オブ・アメリカンバレエ)を代表するだけでなく、私たちの文化をも代表することができるのは本当に素晴らしいことです」とネブレスさんはニューヨーク・タイムズ紙に語った。「観客の中で、『私もできるんだ』と思ってくれる小さな男の子や女の子がいるかもしれない」と話した。

 

 

同紙によると、今年の『くるみ割り人形』のメインの役を演じる4人の若きダンサーたちは、多様性に富んだメンバーで構成されているという。

ネブレスさんはニューヨーク・タイムズ紙に、2015年にアメリカン・バレエ・シアターで初の黒人女性プリンシパル・ダンサーとなったミスティ・コープランドさんに影響を受けたと話した。

ニューヨークシティ・バレエの『くるみ割り人形』は11月29日に始まり、1月5日まで上演される。

ネブレスさんはニューヨーク・タイムズ紙に、「ダンスをしていると、自分はなんでもできるような気持ちになる」と語った。

「私はダンスをしているとき、とても自由で力を感じることができるのです」

ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。